「びわ湖大津観光協会」が主催する「大津百町宿場町名物 大津絵めぐり」に参加したミモロ。
「大津絵」のことがよくわかる「大津絵美術館」を訪れます。
この美術館は、「三井寺」の三井三門跡のひとつ「圓満院」に併設されています。
「三井寺って、みつい寺じゃなくて、みい寺って読むんだよ。天智、天武、持統天皇が産湯を使った井戸があって、御井(みい)からなんだって~知ってた?」と、教えてもらった知識でした。
「三井寺」の山門のそばを通り、お寺へ
「さすが門跡寺院…」とお庭や建物の格式高さが感じられます。
「圓満院」については、またお話します。
「大津絵美術館」は、昭和46年に先代門主が所蔵してきた大津絵などの素晴らしさを知ってもらうために、公開する場として開館されました。
「いろんな大津絵があるね~」と館内を歩き回るミモロです。
さて、大津絵について少しお話しましょう。
江戸の初期、東海道五十三次の宿場を訪れる多くの旅人などに、縁起物としての神仏画を描き販売したのが、そのはじまりと言われます。
これを描いたのは、無名の絵師。コストを下げ、量産するために、刷りに工夫をしたり、使う絵具も少な目です。
「江戸の浮世絵に比べ、なんか素朴な感じ~刷り方も凝ってないね~」とネコでもわかる違いがあります。
役者絵や風景画など、北斎や写楽が手がけた浮世絵とは、その目的が、そもそも異なるのです。
時代の変遷で、ユーモアに富んだ風刺画や狂歌をテーマにしたものなども多く描かれました。
「大津絵」のデザインはいろいろあるのですが、特に人気だったのが、大津絵十種と言われるもの。神仏画を起源とするだけに、護符としての役割も備わり、大津を訪れる旅人には、故郷へのありがたいお土産にもなっていたのかも…。
「大津絵って、紙だから軽くて持ち運びに便利で、旅人には嬉しいよね」とミモロ。
そう、歩いて移動する江戸時代の旅人にとって、荷物の軽量化は大切なことですね。
「大津絵十種」から少しご紹介します。
大津絵の人気ナンバー1は、「鬼の念仏」 護符の意味は、「子供の夜泣きを止め、悪魔を祓う」というもの。
怖い鬼が僧侶の姿をしてお布施を募っています。鬼の角が1つ折れているのもポイントで、少し改心してるのだそう。
これは形だけ善行をしても、その本性は鬼ということを風刺したもの。
「藤娘」も人気の絵。やはり美人に弱いのでしょうか?でも、そこには若さや美貌のはかなさを暗示するものに。
護符の意味は、「愛嬌が加わり、良縁を得る」というもの。
雷さまを描いた「雷公」。大事な太鼓を落として、慌てて吊り上げようとしている姿。油断大敵という暗示。
護符の意味は、雷避け。
「長刀弁慶」は、義経の家来になった弁慶で、主君を守り立往生した慈悲深さの大切さを表しているそう。
護符の意味は、「身体強健にして大金を持つ」
ほかにも「瓢箪ナマズ」「座頭」「鷹匠」などいろいろ。どれもユニークな表情が魅力です。
絵の風刺と護符の意味があまり関係ないのも大津絵らしさ???
江戸初期、神仏画として発展した大津絵を持つ意味が他にもあったそう。それは当時のキリシタン弾圧から、この絵を持つことで、キリシタンではないことを示していたのだとか。
この十種以外にも、さまざまなテーマで描かれた大津絵。その人気は、なんと海外でも。
なんとピカソも大津絵のファンだったそう。
交流があった日本人から手に入れたものではないかと言われます。
大津絵をテーマに、立派な絵となったものも。
「わ~なんかたくさんの大津絵が並んでるね~」と美術館館内を見回すミモロ。なかなか見ごたえがある楽しい美術館です。
「ミモロちゃん、そろそろ大津絵を詠み込んだ大津絵節という歌に振り付けをした「大津絵踊り」が始まりますよ~移動してください~」とガイドさんの声がイヤホンから聞こえます。
「行かなくちゃ~」と、ミモロも美術館から「圓満院」の「宸殿」へ。
*「びわ湖大津観光協会」では、大津の魅力を体験できるツアーなどがいろいろ。ぜひホームページをみてください。
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