6月19日からコロナウイルス感染予防策として要請されていた都道府県境移動自粛が全面解除され、少しずつ以前の生活が戻るようになりました。
中止や延期が相次いでいたさまざま文化イベントも、19日から、コロナ感染予防対策を行いつつ開催されることに…。
ミモロは、20日、お友達に誘われて、烏丸今出川の交差点にほど近い場所にある「河村能舞台」に出かけました。


「わ~ここに来るの久しぶり…」

マスク姿のミモロは、門から前庭を通り、玄関に向かいます。
この日、ここでは能楽師、林宗一郎とその一門が主催する謡と仕舞の会「すはま会」の第1回の公演が行われます。
会場となる「河村能舞台」は、代々、観世流シテ方をつとめる河村家の能舞台で、現在、能の普及のために、修学旅行生や海外のゲストなど、能を見たことがない人などに向けた「能楽おもしろ講座」などを行っています。
玄関で、体温チェックとアルコール消毒を済ませ、館内へ。

舞台が始まるまで、ミモロは、建物のあちこちを見回します。


「へぇ~舞台を客席の間って、小石が敷かれてるんだ~。これが能の世界と現実の生活を区切る境かなぁ~?」
今回の公演も、当初春を予定していたものの、延期されました。
コロナ感染予防のため、客席の座布団の間隔も広く取られています。ミモロは、座布団に座って、じっと開演を待っていました。

開演時間になり、まずは、林宗一郎さんのご挨拶が始まりました。

京都生まれの林宗一郎さん。3歳に初舞台をつとめます。室町時代から続く能・・・林家は、江戸時代から京都で謡や能を伝えてきた「京観世五軒家」の一つで、唯一現存する家です。「すはま会」は、林同門の方々により、謡と仕舞という能楽のエッセンスを取り出し公演されるもの。つまり、鼓や笛など囃子方は出演せず、また豪華な能衣装を着けることはありません。
「すはま会」という名前は、林家の家紋に由来したもの。
また、この日は、初代の月命日に当たる日ともなったというお話を伺いました。
いよいよ公演が始まります。演目は、はじめに、「素謡」で「神歌」という「翁」と国家安寧、五穀豊穣への願いが込められたもの。
「今にふさわしい演目だね~」とミモロ。

それに続き、仕舞「賀茂」「水無月祓」「天鼓」、独吟「勧進帳」、素謡「半蔀」が演じられました。いずれもこの季節にふさわしい演目です。
舞台には、シテ、ワキ、地謡、仕舞の演者などが上がり、みな、黒紋付に袴姿です。
その様子は、「YouTube]で、ご覧になれます。ぜひ~検索してみてくださいませ。
館内に響き渡る深みのある声・・・ミモロは、うっとり…「全部、言葉わからないけど…なんかすごく心地よいね~」と、ちょっと夢見心地の時も…(目がとろんとしています)
囃子方がいないため、声がいっそう響きます。「なんかアカペラみたい…カッコいい~」という能楽初心者のミモロです。言葉を噛みしめ、想像する・・・それが素謡の楽しみでもあるそう。
1時間半の公演・・・「久しぶりに文化に触れた気がする~」とミモロだかでなく、そこにいらした方々の率直な感想・・・。
そう、ここ3か月、文化に触れる機会は、コロナによって奪われてしまいました。
「本当に、素晴らしい公演でしたね~」と、以前から能楽に造詣の深い方々も…記念撮影のため、マスクを外して…

「ミモロちゃん、楽しめた?」と。「はい、こういうの初めてだったから感激しました。」とミモロ。
今年、百年を迎える「林定期能」という大正時代から始まった定期公演「京都観世会館」で行われます。
会場では、百周年記念グッズも販売されていました。


公演が終わり、林宗一郎さんにご挨拶したミモロ。

ミモロとは、「京都観光おもてなし大使」仲間です。「ミモロちゃん、ようこそおいでくださいました。やっと公演が再開できるようになりました。これからもよろしくお願いしますね」と。
舞台では、マスクを外していますが、お客様に接するときは、マスク着用。舞台を見ている時は、観客は、マスクを着用していました。
コロナ対策に手を抜くことはできません。
「ありがとうございました~」と挨拶して外に出たミモロです。


ちなみに、次回の「すはま会」は、7月3日です。お申込みは、075-751-8158へ
「林定期能楽会」のホームページもご覧ください。
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