京都の8月は、ご先祖様や故人を思う月。万灯会や五山の送り火など、今ある暮らしをご先祖さまに感謝する仏事が行われます。
仏壇が住まいからなくなる傾向にある今…でも、愛したもの、愛されたものに思いを寄せる祈りの場は欲しいもの。
そんな思いを抱いていたミモロは、位牌作家の三田一之さんの作品に出会いました。
「なんか素敵~」と感じたミモロ。
そこである日、比叡平にあるアトリエにお邪魔することに。
京都の下鴨から、御蔭通をひたすら東へ。比叡山へ行く途中のコンビニを入ると、比叡平という住宅地が広がっています。ここは、近年、陶芸や絵画などさまざまな作家さんがアトリエを構えているところです。
「あ、ここだ~こんにちは~」と、三田さんのアトリエに到着。
ドアを開けると、部屋の中には、さまざまなオブジェが並んでいます。
「あの~これ、みんな位牌なんですか?」
従来の位牌は、黒や金色をして、表には、故人の戒名や○○家先祖代々などの文字が彫り込まれています。でも、ここにあるのは、オブジェというのがふさわしいアート漂うもの。
以前は、神戸に暮らしていたという三田さん。奥さまの清美さんは、出張料理家として活躍なさっています。阪神大震災の前に京都に近い比延平にお引越しをなさって、それぞれの活動の場はさらに広がっていきました。
大阪芸術大学で現代彫刻を学んだ、彫刻家でもある三田さんが、位牌に興味を抱かれたのは、お父様を看取られてでから。
ヨーロッパなどで見かけるアーティスィックな墓石は、故人の個性やその家族の思いを表現したもの、でも・・・
「日本の墓石は、お寺や墓所などの関係から自由なスタイルが難しい面もありますが、家にお祀りする位牌は、もっと自由なスタイルでもいいのは?故人への思いは、みんな異なるものですから…」と思われたそう。
アトリエにある作品の多くは、抽象的なフォルム。「なんか仏さまにも、光や魂にも見える~」とミモロが感じるように見る人によって、異なる思いを抱かせる形です。
スッキリとしたフォルムは、モダンなインテリアで設えたリビングにもマッチします。
「亡くなった方も家族のそばにいたらうれしいし、家族もずっと亡くなった人に見守ってほしいよね」とミモロ。
オーダーで作る「ひとつだけの位牌」。故人への思いは、その人だけが抱く特別な思いです。
「こっちで作ってるんですよ~」とアトリエの奥へ。
そこには、いろいろな木材が・・・「好きなの選べるの?」
黒檀、けやきをはじめ表情豊かなな木材を加工。
依頼者の好みで素材やフォルムなどを、三田さんと相談しながら選びことができます。
「これで小さいの作ってもらおうかな~」とミモロ。
「あのね~金魚ちゃんの位牌・・・」と、昨年かわいがっていた金魚への思いを抱くミモロです。
三田さんのところには、家族のように暮らしたネコや犬などの位牌の依頼も多いそう。
また、故人のとの思い出をイメージした位牌も注文できます。
「わ~個性的~」
予算は、10万円~が目安。注文して完成まで約一か月ぐらい。
インターネットで、注文や問い合わせができます。
愛する思いを、素直に表現できる位牌・・・愛したものの存在を身近に感じる位牌です。
*「位牌の森」の詳しい情報はホームページで
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