「すごい!」と、ミモロが感激の声を上げたのは、大阪港そばにある大阪市のゴミ処理施設「舞洲工場」です。
「ここが、ゴミ処理施設なの??まるでおとぎの国みたい…」と、興奮するミモロ。
4月のある日、ミモロはお友達に誘われて、京都から車で約1時間半かけて到着したのは、大阪湾を望む工場やスポーツ施設などがある此花区の北港と言われるエリアです。
「素晴らしいゴミ処理施設があるのよ~一度行ってみたいくて…」というお友達。「え?ゴミ処理施設??」とあまり関心を示さなかったミモロです。
事前申し込みで、誰でも無料で見学ができる「ゴミ処理施設」の「舞洲工場」。予約の時間前に、そのエリアに到着。近くの公園で、時間を過ごすことに…。
「わ~神戸や淡路島も見えるんだって…」
港の景色は、本当に開放的…時々上空を飛ぶジェット機…京都の日常から離れ、ちょっとした旅気分に…
「この近くで、2025年に大阪万博が行われるんだって…」とお友達。まだ何も建っていたい平らな敷地が港へと続きます。
ミモロ達の目的地は、そのエリアにある「大阪広域環境施設組合」が運営するゴミの焼却・最終処分場のひとつ「舞洲工場」です。
「あ、見えて来たよ~」
車の窓の外には、緑の木々の中に、大きな建物が現れました。
「ギャ~ここ??」と、想像していたゴミ処理施設とは、全く違う建物に、呆然とするミモロです。
建物には、緑の蔦が絡まり、工場を示す表示もその中に埋もれています。
「なんかおとぎ話のお城に来たみたい…」
受付で、ミモロ達を待っていた下さった係の方の案内で、建物の中へと進みます。
曲線と直線が絶妙に調和する廊下を、ボ~っとしながら、進むミモロ。
途中に目にしたエレキギターの扉は、まるで人の顔のように思われ、ギョっとするミモロ。
「あ、塔がある~あそこにお姫様いるのかも…」と、すっかり頭の中はおとぎ話のお城…
この塔も、もちろんゴミ処理施設の大切な施設です。
窓から下を見ると、ゴミの集積したトラックの入口が…その上には、緑の芝生が植わっています。
さて、このまるでおとぎ話のお城のようなゴミ処理施設は、
平成9年(1997)3月に着工され、平成13年(2001)4月に竣工。なんと4年の歳月で完成された施設で、敷地面積は約3万3000㎡、事業費には、約609億円が費やされました。
この施設のデザインを手掛けたのは、自然保護建築で有名なウィーンの芸術家であるフリーデンスライヒ・フンデルトヴァッサーです。
地域に根差し、技術・エコロジー・芸術の融和のシンボルとなるように意図されているのだそう。
自然界には、同一物が存在しないことから、建物のあらゆる部分は曲線で構成され、さらに自然との調和のため多くの植物で囲まれているのです。
「舞洲工場」の壁面には、燃焼する炎をイメージした赤と黄色のストライプが…
ウィーン芸術アカデミーで絵を学び、その後、世界を旅し出会った自然や景色が、彼の作品を育てます。絵画という平面の世界だけでなく、彼が強い関心を抱いたのは、立体の建築。さまざま商業デザインを手掛けると共に、市営住宅、ホテル、教会など、多岐にわたる建築を生み出しました。「自然環境との調和」を主張する彼の建築は、多くの人々の記憶と心に残るものに…。
日本の浮世絵にも強い関心を抱き、日本に滞在し木版画を製作したことも…。ゴミ処理施設は、彼にとって2番目の作品で、もうひとつは、ウィーンのドナウ川の畔に建つ「シュピッテラウゴミ焼却場」です。
「舞洲工場」は、彼にとっては最後の作品のひとつで、2000年71歳で永眠。残念ながら、その完成を見ることはできませんでした。「きっとすごく楽しみにしてたよね~」と、その話を聞いたミモロは、目を潤ませます。
「すごく温かい感じの作品がいっぱい…」施設内の各所には、彼の作品も見られ、まるで美術館のようでもあるのです。
まるでスペインの建築家ガウディを想像する方も多いかも…
施設内の本来の見学目的は、建物の見学ではなく、そこで行われている最新のゴミ処理の方法を理解すること。
そこでまず「大阪広域環境施設組合」としては、いかにこの施設が環境に配慮した仕組みになっているかをビデオで説明。
ミモロ達は、セミナールームで、お話とその仕組みを学びます。
それが終わったら、さぁ、工場内を見学です!
*「舞洲工場」の詳しい情報はホームページで
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