ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

「北野天満宮」の南、「唐がらし 加藤商店」。目の前で調合してくれ、風味もいっそう。

2024-12-21 | ショップ
「あの~山椒の風味が強いのにしてください~」とミモロ。「はい、ちょっと待ってね~」


ミモロがトコトコと歩く「北野天満宮」の南にある「西陣千本商店街」。かつてチンチン電車が走っていた幅広い通り沿いに進んでいて「あ、お店がある~」と興味を抱いたミモロは、さっそく行ってみることに。


「なんのお店かな?唐がらしって、書いてある」店先には、定番の七味唐辛子の缶のケースが並んでいます。

「これのケースって、昔からだよね~」とミモロ。

ミモロが店を覗いていると、奥からご主人が店先へ。
「はい、どれにしますか?」と。「あの~七味唐辛子ください~前のが風味なくなっちゃって~」とミモロ。
「そう、どれくらい使ってますか…」とご主人。「う~ん、半年以上かな~」と答えるミモロ。
「まぁ、それくらいなら…」とご主人。なんでも七味唐辛子の賞味期間は、使い始めて半年から1年と比較的長いことがわかりました。だから、ミモロが使っている七味唐辛子もまだ賞味期間なのです。でも…敏感な鼻をもつミモロ(一応ネコなので…)は、香りにうるさいタイプ。「風味が感じられなくなった~」と思っているよう。
そこで、たまたま足を止めた「七味唐辛子」のお店…「その缶に入ってるのでお願いします」とミモロ。缶入りは、500円です。


ミモロをチラリと見たご主人は、黙ったまま、店先に並ぶ青のり、赤唐辛子、山椒などのビンの蓋を開けて、スプーンで、サッサとすくってすり鉢の中へ。

「分量測らなくてもわかるんだ~」と、じっと見つめるミモロです。

すり鉢に入れた七味をゴリゴリとすり下ろします。

細かくして、それぞれの混ぜることで、独特の風味豊かな七味唐辛子ができるのです。

ご主人が、ここで唐辛子店を先代から引き継いだのは、ここにチンチン電車が走っていたころから。商店街も今よりも賑わっていて、「北野天満宮」へ参拝する人が商店街を通って鳥居へと向かいました。その途中にあるのがこのお店。チンチン電車がカーブする場所で、角にあることから、車内からこのお店が参拝者には、見えたことでしょう。

無言で作業するご主人…ミモロは、その手元を身を乗り出して見学…


すりこ木を置くと、すり終わった七味唐辛子をスプーンで缶に・・

蓋が閉まらないほど、山もりに入れてくれました。

ミモロの頭には、アツアツの年越しそばにたっぷり振りかける七味唐辛子の姿が浮かびます。
「絶対美味しい!」今年の年越しそばには、この七味唐辛子が活躍することでしょう。

「はい、どうぞ~」と紙の袋に入れてミモロへ。


「あの~北野天満宮の縁日なんかにもお店やってるんですか?」とミモロ。「いいえ、ここでずっと、境内には行きません」とキッパリ。「そうだよね~ここにこんなお店があるんだもの…」と変な質問をしてしまったと反省するミモロです。

このお店の一帯は、実は、今、開発が進み、周囲には、空地が目立ちます。「その内、ここのお店もなくなっちゃうのかな…」とちょっと気がかりに…。
「また、買いに来ます~」とミモロ。でも、七味唐辛子の賞味期間は、半年以上あるので、そんな頻繁に買えません。
「お友達へのお土産にする…」と。スーパーなどで買うより、目の前で調合してくれる方が、新鮮で趣があります。

「北野天満宮」に参拝の折には、ぜひ足を延ばしてみては??
でも、不定休なので、必ずしも開いているとは限らないそうですが…


唐がらしのお店の隣は、青果店…そして繋がるように、もう一つお店がありました。
「なんのお店だろ?」とミモロの好奇心は、うずうずと…。

*「唐がらし 加藤商店」京都市上京区新建町10-1 「宥清寺」の西側の交差点の角 不定休

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