ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

2021ミモロの紅葉案内。「哲学の道」沿いの「安楽寺」と「法然院」へのお散歩

2021-11-27 | 紅葉の名所

「秋のお散歩、楽しいね~」とミモロがこの日訪れたのは、「哲学の道」沿いの「安楽寺」です。

山門脇に聳える大きな楓の木…この時期は、いっそうその存在感を感じさせます。

通常非公開の寺院ですが、春の桜、ツツジ、サツキ、秋のもみじの時期、夏の鹿ケ谷カボチャ供養、および「地蔵縁日」という毎月2日に拝観が可能に…。

「わ~もう境内の楓は散り始めてるんだ~」

昨年は、落ち葉のお掃除のボランティアをしたミモロです。「また、やりたいなぁ~」と。

ここは、法然上人の弟子である住蓮上人と安楽上人が鹿ケ谷草庵を結び、布教活動をしたのを開基とします。両人が称える礼讃は素晴らしく多くの人を魅了し、出家希望者が多数あったそう。その中に、後鳥羽上皇の女官の19歳の松虫姫と17歳の鈴虫姫も…。二人の姫は、仏門に入りたいと願い、建永元年(1206)後鳥羽上皇が熊野詣で御所を留守にしている隙に、夜中に鹿ケ谷草庵へ向かい出家してしまいます。京都に戻った後鳥羽上皇は、そのことに怒り、両上人を斬首するだけにとどまらず、法然上人と親鸞聖人を流罪にします。

二人の姫も瀬戸内海の小島に送られ、二人の上人の菩提を弔う念仏三昧の余生を送り、その生涯を終えることに。

主人を失った鹿ケ谷草庵は荒廃しますが、流罪から戻った法然上人が二人の僧を弔うために草庵を復興。「住蓮山安楽寺」と、両上人の名に因むお寺に。現在の本堂は、天文年間(1532~1555)に再建されたもの。

ミモロは、この松虫姫と鈴虫姫のお話を思うたび、「後鳥羽上皇ってかなりご高齢だったんでしょ、ティーンエイジャーの二人のお姫様にしたら、もっと自由になりたかったよね~。なんでも両上人は、かなりイケメンだったらしいし~。でも自分たちの出家したいという思いで、両上人が殺されちゃうの辛いね~。それにしても、御所から鹿ケ谷草庵まで、夜中に歩いてきたのかな?結構距離あるよね~」と。

紅葉を眺めながら、松虫姫と鈴虫姫のお話を思うミモロです。

本堂に参拝したミモロは、お寺の東側の座敷からお庭の紅葉を眺めました。


「ここで来年のミモロカレンダーの写真撮影したんだ~」と、昨年の落ち葉のお掃除を思い出すミモロです。


お寺の参道にも落ち葉が…。


*「安楽寺」の詳しい情報はホームページでどうぞ~

「安楽寺」を出ると…「法然院も行こう」と。ここから徒歩3分ほどの距離。
「わ~ここも落ち葉いっぱい~」


茅葺屋根の門を色どる楓の紅葉が訪れる人を迎えます。


[哲学の道」沿いは、紅葉の散歩道。そこから、「永観堂」や「南禅寺」へのお散歩もおすすめです。

京都の紅葉の見ごろは、12月上旬まで…という感じです。


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