「ここにあの東郷平八郎もよく訪れたの…」と、ミモロが、じっと見つめるお部屋。それは現在「ホテル アマービレ舞鶴」の別館になっている「松栄館」の一室です。
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ここ「松栄館」は、明治37年に開業した旅館の別館として建てられ、舞鶴に拠点を構える旧海軍の要人たちが会合や宴会などに利用したところです。
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明治の趣を留める貴重な建造物のひとつです。
約500㎡の木造二階建てで、建物の随所に当時の匠たちの技を見ることができ、建築好きには、見逃せない場所。
この日、ミモロは、現在、この建物を管理する「ホテルアマービレ舞鶴」の総支配人さんに館内を案内していただくことに。
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玄関で待ち合わせしたミモロ。「すごく立派な建物ですね~」と。
「はい、舞鶴の歴史とともに歩んだ建物で、戦後、ずっと使われなくて、荒れた状態だったんですが、舞鶴市および地元の有志の方々などとともに、修復、再開したんです」と総支配人さん。現在、管理しているホテルのオーナーさんの熱意もすごいものがあります。
エントランスから、アンティークの家具が迎え、「なんか明治時代に、タイムスリップしてる感じ~」とミモロ。
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「では、まず2階にご案内しますね~」と、総支配人さんの後に続き、階段を上ります。
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よく磨かれた階段…「いい木材使ってる~」と、がっしりとした木組みの階段。そこにも当時の大工さんの技の高さが…。
2階には、和室の部屋がいくつかあり、現在は、会食できるようにテーブルが配置されていますが、当時の配置はもちろん異なったもの。
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「舞鶴は、冬寒いから、こたつとかあったかも…」と想像するミモロですが、ここは旧海軍の関係者が利用していた場所ですから、軍服のまま、炬燵というのは、ちょっと想像できません。
さて、ここの常連客だったという東郷平八郎。
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薩摩出身で、なかなかイケメンだったとか…。
「あ、NHKのドラマ「坂の上の雲」では、東郷平八郎を渡哲也さんが演じたよね~」と、ミモロにとっては、そのイメージが強いよう。でも、ご本人も凛々しく、どこの赴任先でも、地元の芸者さんたちの憧れだったとか。
舞鶴に東郷平八郎が、赴任したのは明治34年(1901)。舞鶴に鎮守府が開庁し、その初代司令長官に任命されたとき。当時は海軍中将でまさに働き盛りの55歳。家族とともに、司令官官舎に暮らします。その司令官官舎は、一部洋館の和洋折衷の建物。東郷が暮らした後は、歴代の司令官官舎として終戦まで使われ、現在は、海上自衛隊が会議所として管理しています。
「そこも、いつか見学したい~」と思うミモロです。
話を戻して、東郷平八郎が舞鶴にいたのは、意外に短く2年間。明治36年、日露戦争開戦となる緊急事態に、東京に呼び戻され、その後、戦艦「三笠」を指揮し、旅順などでの戦いに挑みます。
日露戦争開戦直前の日々ながら、おそらく舞鶴での暮らしは、東郷にとって、比較的穏やかな時間だったのではないでしょうか。
風光明媚な港町、そして仕事場と家族との暮らしの場も近く、地元の人たちとも気軽に交流したと…。自分の娘も地元の小学校に通わせていたそう。
「ここから、港がみえるのかな?」と2階の窓から庭を見下ろします。
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赤い絨毯が敷かれた廊下をトコトコ…次々にお部屋を拝見。
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「立派な欄間だね~」それぞれの部屋には、見事な透かし彫りの欄間が見られます。
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階段も複数あり、顧客が顔を合わせないような設計も…。
「なんかモダンな感じの雰囲気…」
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本当に、当時の設計や施工を行った人たちの技術のすばらしさが至る所に…。
「こういう素晴らしい建造物が、保存されてよかったよね~」とつくづく実感。
昨日、アップしたブログには、ここの1階宴会場でのランチやディナーのお話をしました。
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そう、ここでは、近代日本の食を物語る洋食の普及のために記された「海軍割烹術参考書」をもとに、再現されたさまざまな洋食が味わえるのです。
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尚、現在、緊急事態宣言で、洋食レストランの営業には、変更があるので、確認が必須。
庭に面した場所で、のんびり味わう本場の洋食…。
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「また、絶対に行くんだ~」と目を輝かすミモロ。「はい、お待ちしてますよ」と優しく見守る総支配人さん。
秋には、コロナ対策も方向に進み、再び予定されているといわれる「GO TOトラベルキャンペーン」。
「それを使って舞鶴に来たら、すごくお得かも…」とミモロ。
そんな秋が来るかは、未定ですが、ぜひ、京都から日帰りでも1泊でも、訪れたい舞鶴。
「まだ、行ったことがない場所、いろいろあるよ~」と。
「海の京都」へ、ぜひ~
*「松栄館」の詳しい情報はホームページで
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