彦根城の天守閣に続いて、ミモロが向かったのは、「彦根城博物館」です。
この場所は、江戸時代から明治に至るまで、「彦根城表御殿」があった場所。明治時代にその御殿および庭園は、取り壊されてしまいました。そして、彦根市市制50周年を記念し、昭和62年(1987)に、井伊家に伝わる豊富な美術工芸品や古文書など、約4万5千点を中心に、他に、彦根藩、彦根市に関係する収集資料8万6千件を収蔵する博物館として建てられました。同時に、かつてあった「彦根城表御殿」の復元なども行われました。
江戸時代初期から、明治に至るまで、ここを居城にした譜代大名井伊家。その安定した治世から、また、文化を尊ぶ家柄からか、その所有する美術工芸品の見事さには、目を見張るものが…。「さすが井伊家だね~」とミモロも驚く品々ばかり。
関ヶ原の戦いでも大活躍した朱色の軍団。その甲冑や旗など。兜についた大きな金色の角のような脇立。代々の藩主の具足が所蔵され、随時、その中から展示公開されています。
代々伝わる刀剣、蒔絵を施した豪華な鞍、茶人の多い井伊家に伝わる数多くの茶道具、15代井伊直忠が収集した能面と能装束など、見ごたえのある素晴らしい美術工芸品が、定期的に展示内容を変え、公開されているのです。
「また、来なくちゃね~」と、ミモロ。ゆっくり見たら、半日かかりそうな展示です。
館内には、能をこよなく愛した家柄からか、それはりっぱな能舞台があります。
ここでは、さまざまな能、狂言が、演じられています。
博物館内は、撮影できないため、ぜひご自分の目で、井伊家に伝わる素晴らしい美術工芸品をご覧ください。
さて、博物館の休憩所の先からは、復元された「彦根城表御殿」に…。「なんか急に雰囲気違う場所に出た感じ…」
表御殿は、明治に至るまで、藩主が地元彦根にいるときの住まいと公務の場として使われたところ。大小30棟の建物が集まってできていたのだとか。「え~そんなに迷子になっちゃうよね~」とミモロ。
「ここお茶室かな?」
「天光室(てんこうしつ)」と呼ばれる茶室で、井伊直弼がしばしば茶会を催したそう。
「落ち着くお庭だね~」と縁側に腰掛けて、しばしお庭を鑑賞。
「ここで、井伊直弼公も、いろいろ考えたのかなぁ~」
そこから、緋毛氈が敷かれた廊下をトコトコと…
次々に井伊家のお部屋を見てゆきます。
「御客座敷」は、藩主が招待した親戚や親しいお客をおもてなししたところ。
庭を囲むように立つ建物…。
三方を庭に面す開放的なお部屋…
「ここ気持ちいいねぇ~」とミモロが一番気に入ったのは、藩主がのんびり寛ぐためのお部屋です。「やっぱりここ寛ぐんだ~。ミモロと一緒だね~」と。だれでもここなら、のんびりしたくなります…。
ミモロもやっぱりリラックス…。
ここは、御殿で唯一、2階建ての棟。階段がありました。
「あ、橘の家紋…」釘かくしでしょうか、御殿のいろいろな場所に…
さて、博物館を後にしたミモロが、次に向かったのは、「玄宮園」という城の北東に位置する庭園です。
途中、井伊直弼公の銅像にご挨拶…
「あれ~桜が咲いてる…秋なのに~」と不思議そうなミモロ。なんでも2度咲きの桜だとか。
「玄宮園」は、近江八景を模し、4代藩主の井伊直興が延宝5年(1677)に造営した、広大な池泉回遊式庭園です。
「大きなお庭~さすが大名のお庭は、ちがうね~」
池に張りだした建物が、なんとも風情ある景色に…
青空を映した池も美しく…
11月14日から29日には、紅葉に彩られたこのお庭をライトアップするイベントも開催。
さて、彦根城の周りには、見どころがいっぱい…。
若き直弼公が過ごした「埋木舎」、特別展が行われている「一期一会」、そして「まちなか博物館」などを、12月23日まで開催されている「井伊直弼公生誕200年祭」では、各所を割引で、巡れる記念パスポート1000円を発売。
「わ~もう夕方になっちゃって、閉まっちゃう…また12月23日までに来なくちゃ~」と、購入した「記念パスポート」に、まだ拝観券が残っているミモロ。
夕日がお濠を染めはじめ、観光客の姿もめっきり少なくなりました。
「お濠をめぐる屋形船もあるんだ~。今度乗ってみたいよ~」とミモロ。
「彦根城」は、とても一度訪れたくらいでは、その魅力は見きれません。
「絶対、また来ようね~」と、京都から車で約1時間半…。京都駅から新快速に乗れば、47分で来れる彦根。「結構京都から近いんだ~。次は、電車にする?」そうね~そっちの方が、楽かも…。
*「井伊直弼公生誕200年祭」の詳しい情報は、ホームページで
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