ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

ミモロの静かな京都のGW。薄紫のイチハツが咲く「御霊神社」。5月18日には、神輿渡御が行われる「還幸祭」

2023-05-07 | 京都

「ギリギリ間に合ったかも…よかった~今年も見られて…」と、境内に咲く薄紫のイチハツの花を眺めるミモロ。


GWのある日、ミモロは、賀茂川の西、鞍馬口そばにある「御霊神社」に出かけました。

自転車で渡る「出雲路橋」。「なんかいい気持ちだよね~」と、賀茂川を渡る爽やかな風…新緑が彩る景色…のどかな初夏の休日です。

ここには、観光客の姿もありません。

そこから、目的地「御霊神社」までは、自転車ですぐ…歩いても5分もかかりません。


「御霊神社」の創建に関しては、平安遷都以前からこの地に勢力をもった出雲氏の氏寺の鎮守社であったとも、平安遷都の折、桓武天皇が早良親王などの御霊を鎮めるために創祀したとも諸説あります。

ともかく京都の町を守り続けている神社なのです。ご祭神は、早良親王です。

新緑に包まれた静かな境内…

でも、ここは、長い間、京都を戦乱に巻き込んだ、応仁の乱が始まった地でもあるのです。
かつてここは、広い林があった場所、応仁元年(1467)、このエリアに陣を構えていた東軍 畠山政長と、西軍 畠山義就が交戦。領地をめぐる後継者争いから始まった戦いは、それまでのさまざまな思惑や満たされない思いなどから、複雑化。それからなんと11年に渡る戦いの火ぶたが切られたのでした。
「応仁の乱って、説明するの本当に難しいね~今だによくわかんない~」というミモロです。

さぁ、血なまぐさい戦いのお話から、今日は目の前に広がる美しいイチハツで心を癒しましょう。

境内の周囲の堀の中に咲くイチハツ…神社の氏子さんをはじめ、イチハツを保護、育成させる活動をなさっている方々のお力によるものなのです。

アヤメ科の多年草で、室町時代に渡来したと言われる中国原産の帰化植物です。

アヤメ科の植物の中で、一番早く咲くと言われ、今年は、いつもよりさらに早く開花したよう…。

花をめでたミモロは、本殿の前に鎮座する神輿のところへ。

「ここの神輿も、本当に立派だよね~」と。

3基ある神輿は、それぞれ異なる趣…後陽成天皇がお乗りになっていた鳳輦を賜り、神輿にしたそう。

神輿を飾る金具に、その格調高さが…


5月18日の神輿渡御が、楽しみなミモロです。


境内の奥には、江戸時代中期から祀られたと伝えられる「福寿稲荷神社」が…

「いろんなご利益頂いちゃった~」と参拝を終えたミモロ。


「ホント、気持ちよかった~爽やかなGWだね~」と。
ニュースなどで報道される観光客で大混雑している京都…でも…

それだけじゃありません。とても静かで心癒される場所は、いろいろあるんです。


*「御霊神社」の詳しい情報はホームページで


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