四条河原町の交差点を一筋北へ。木屋町通に通じる路地を、ちょっと東に進みます。
「なんか素敵な雰囲気のお店がある~」と、1軒のちょっと洋風なお店に立ち止まったミモロ。
「ここ喫茶店・・・?『築地』だって…京都なのに・・・」
漢字で書かれた看板には「築地」の文字。
東京生まれのミモロにとって、「築地」といえば、大好きなお魚を扱う「築地市場」が浮かびます。
時を刻んだ木のドアを開けて中へ。
「わ~素敵~」とまず一言。
白い壁と木彫の柱や梁・・・「なんかイギリスのお家みたい…」と思うミモロ。
そこに布張りのソファーや椅子が置かれています。
調度品もクラシック。「なんかアンティークショップにいるみたい…」
壁には、絵画がかかり、美術館の雰囲気も…「きっと有名な画家の絵もあるね…」
さてここ「築地」は、昭和9年創業の喫茶店。初代のオーナーが演劇好きで「築地小劇場」のファンだったことから、この名前をつけたそう。内装などのデザインもオーナー自ら手掛けた、こだわりのお店です。
戦前の京都は、喫茶店ブームがおき、市内各所に喫茶店が創業します。
当時の喫茶店は、ハイカラな紳士淑女が集い、また芸術家や学者など文化人が、さまざまな文化論や芸術論、演劇論を熱くかわした場所でした。
今も京都は、喫茶店やコーヒーショップが多く、「イノダコーヒー」「小川珈琲」をはじめ、東京などにも知られる有名喫茶店を多く輩出しています。
「でも、最近、『スタバ』なんかも多いよね~」そう、京都も東京のようにさまざまなコーヒーチェーンがすごい勢いでその数を増やしてます。
そんな状況の中で、戦前に創業した喫茶店のファンも多く、ゆっくりと落ち着いた時間を思い思いに過ごしています。
「あの~ちょっと2階も見ていいですか?」と、お客様がちょうどいない時間だったので、ミモロは店内の見学に。
「わ~2階も素敵~」窓から注ぐ外の光が、穏やかに店内に差し込んでいます。
「ここで読書したい…」と、ミモロならずとも思ってしまう雰囲気です。
「階段もいい雰囲気だね~」
店内には、絶えずクラシック音楽が流れています。
この喫茶店は、全店、喫煙可能。「昔から芸術論などを、タバコを吸いながら戦わせたんじゃないの~」と、その情景が浮かびます。
最近は、全店禁煙が多い喫茶店の中で、喫煙者にはうれしい場所。
店の白い壁も、長年の喫煙で、ちょっと黄ばんでいます。でもそれも雰囲気・・・。
ミモロは、店内のいろんな椅子に座らせてもらいました。
「お待ちどうさまです」と、ミモロのテーブルに運ばれたのは、ミックスジュース。
猛烈な暑さの中の街歩きで、のどが渇いていたミモロ。「ここホントは、ウィンナコーヒー美味しんだって…でも、今日はジュースにしよう」と。
ミキサーで作ったジュースは、フルーツの爽やかな味わい。
「美味しい~」と、味わいながらいただきます。
「こういう喫茶店大好き~。今度来るときは、ご本持って来よう・・・。家にいるより快適だもの…」
猛暑が続く京都。喫茶店で涼をとる人も目立ちます。
ハイカラ好きの京都人が愛しづけた喫茶店。白いシャツをきちんと着たスタッフもいい感じ。
個性的な喫茶店も多い京都。「クラシックな喫茶店めぐりも楽しいよ~」とミモロ。
*「築地」京都市中京区河原町四条上ル一筋め東入ル 075-221-1053 11:00~23:00 無休
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