京都高島屋の6階、美術画廊で2月2日まで開催中の「襲名30年 五世 島田耕園 御所人形展」に伺ったミモロ。
「このフロアって、すごく特別感あるんだよね~」と。広い展示フロアは、さすがに密にならず、ゆっくり作品が鑑賞できます。
さて、御所人形というのは、江戸時代に京都で創作された美術的な人形で、幼い男の子のふくよかで愛らしい姿を表現した白い胡粉の肌をもつ粘土製の人形です。
「御所人形」と呼ばれるのは、御所に参内した諸大名などへの返礼品として、この人形を下賜したことによると言われます。大きな頭と滑らかな肌、そしてふくよかな体形、小さな目鼻立ち…幼い男の子の姿ながら、そこに気品が漂うのは、さすが御所に深いかかわりのある人形だからでしょう。
子供の成長を願う人形とも言われる縁起のよい人形でもあります。
「あ、ミモロちゃん、見に来てくれたんだ~」と、笑顔で迎えてくださった島田耕園さん。いつもながらダンディーな雰囲気。
安政6年(1859)創業の工房の5代目であり、なんと五世を襲名なさって30年。代々受け継ぐ伝統の技法による作品と共に、ルイ・ヴィトンやスターバックスとのコラボなど、時代の流れを意識した作品づくりなども積極的に手掛けていらっしゃいます。
「今回の作品展には、御所人形に昔から人々が込めた、佳きことへの希望も感じていただければ…」と。
吉祥を願う人形と共に…
コロナ禍の今、厄病退散の牛頭天王をイメージした人形なども並びます。
今回の作品展のテーマには「他力ひとがたとともに」という言葉が…それを象徴する人形と設えが会場の中央部に…
そもそも人形は、昔から人の思いや願いを纏うとともに…また厄を人の代りに身につけ祓う役割も担ってきました。
「これらは、人形の原型の姿なんですよ~」と島田さん。
「へえ~そうなんだ~」とじっと見つめるミモロです。その姿を見て…「記念にそばへどうぞ~」とミモロを持ち上げて人形の横へ、特別においてくださいました。
「なんか親近感おぼえちゃう…」とミモロ。確かに体型は似ていますが…。
裸の男の子が多い御所人形ですが、衣装をまとった作品もいろいろ。例えば、お雛様。
「なんか三人官女のお顔可愛い~」と、ミモロは、三人官女がお気に入り。
そして、愛らしい姿の犬も…「これ招き犬かな?」
まるでお手をしているような犬…「可愛い~」と思わず…。
「ここにも犬さんがいる~」とミモロが見つめる先には、桃太郎のお伴の小さな犬がミモロとにらめっこ?
今回、60点余りの作品が揃っています。
「本当は、東京からこの作品展を楽しみになさってくださった方も多いんですが、残念ながら緊急事態宣言でいらっしゃれないくて…」とのこと。
「この小鳥さんもいいなぁ~。島田さんのお人形って、みんなすごく温かい感じ…」とミモロ。
作品は、それを作る人にどこか似ているもの。島田さんの遊び心とやさしさが人形たちから伝わってくるようです。
「京都高島屋」で2月2日まで開催です。もし、四条河原町付近にご用事がある方は、愛らしい人形たちに癒されてはいかがでしょ。
ミモロも町中に出るのは、久しぶり…。午前中など、人出の少ない時にぜひ~
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