ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

緑したたる「御寺 泉涌寺別当 来迎院」。大石内蔵助ゆかりの寺

2022-06-21 | 寺社仏閣

「よかった~まだ拝観できるみたい~」とミモロが東京から来たお友達を案内するのは、「御寺 泉涌寺別当 来迎院」です。


「泉涌寺」から山の中の道を少し進むと、山門が見えてきます。

「ここは、秋にも来たことがあって、静かで穴場なんだよ~」と。

弘法大師が、唐から持ち帰った荒神尊をおさめたのが、「来迎院」の始まりと伝えられます。日本最初の「三宝荒神尊」とか…。

本堂のご本尊は阿弥陀如来さまで、運慶作と寺伝では…。

お庭を拝見するために、受付のある客殿に進むミモロ。周囲の緑がまるでトンネルのように続きます。


受付を済ませ、庭へと歩みを進めます。


健保6年(1218)に「泉涌寺」の第四世月翁鏡律師が開山し、その後、応仁の乱で焼失。その後、織田信長や前田利家、豊臣秀吉などの力で再建され、別当として栄えました。明治の廃仏毀釈で荒廃。大正時代になり住職となった玄暁和尚により再興。お庭などは、ほぼ現在の姿に整えられました。

庭は、心地池の周りに広がり、その一角に「合翠軒」という茶室があります。
「茶室に入る前に、ここの手水でお清めしたのかな?」とミモロもやってみることに…。

「中、どんなだろう~」と開いた窓から中を覗きます。

この茶室は、忠臣蔵で有名な大石内蔵助が建立したもの。浪人となった内蔵助が、京都山科に居を構える際に、ここの檀家になっていたそう。庭に湧く弘法大師が掘ったと伝えられる名水「独鈷水」を使い、茶の湯を楽しんだそう。
同時に、仇討ちの相談を同士と共に密かに行ったと言われます。


仇討ちの本懐を祈願する内蔵助の愛用の茶釜なども、この寺に伝わっているのです。

静寂に包まれた寺…時折、鳥の声が聞こえます。


「雨上がりのお庭だから、本当に清々しいね~」と。
「そうね~マイナスイオンいっぱいって感じですね~」とお友達。

「ホント、ミモロちゃん、よくいろんなところ知ってるのね~」と感心するお友達。「まぁね~」と鼻を膨らますミモロです。
*「来迎院」の詳しい情報はホームページで

そこから、再び山の中の道を進み、「泉涌寺」の塔頭のひとつ「今熊野観音寺」に至ります。

「泉涌寺って、すごく広いね~」と、つくづくその広さに驚くものがあります。

「今熊野観音寺」の御本尊は、十一面観音菩薩。「西国第15番霊場」です。

この地にお堂を初めに建てたといわれるのは、弘法大師。[ご本尊も弘法大師の作って言われてるんだって~」とミモロ。これは秘仏です。


そして、その後、平安時代には、熊野詣が大好きで、なんと34回も参拝したという後白河上皇が熊野権現を勧請したと言われ、山号は、「新那智山」になりました。

「熊野まで、京都からすごく遠いから、お供の人たちも大変だったよね~。少しは楽になったんじゃない?ここができて~」と思うミモロです。

まずは、本堂に参拝します。

「もうお賽銭なくなっちゃった~」と首から下げたがま口の中は空っぽに。いろいろなところに参拝しましたからね~。

ところで後白河上皇が、熊野詣に熱心だったのは、なんだも上皇が頭痛持ちで、それを観音菩薩が癒してくれたからとか…。そのため、ここは、頭痛封じの観音様として、多くの人に崇敬される寺院に…。

今は、頭痛封じだけでなく、ボケ封じの御利益を求め、多くの崇敬者を集めています。


「枕カバーの授与品がある~」と、これを枕にかければ、ボケ防止の御利益が…。

お土産に求める人も多い人気の授与品です。

すでに17時になったお寺、そろそろ閉門の時間です。
「今日は、天気予報雨だったけど、全然雨に降られなかったね~」とミモロ。

さすが晴れネコ…。

いよいよここで、東京から来たお友達の京都案内も終了です。
「ホントに、どうもありがとう…ミモロちゃんのおかげで、すごく充実した時間になりました。前にブログで見たことがある場所にも実際に行けて、うれしかった~。これからもブログ楽しみにしてますね~頑張ってね~」とお友達。

京都の町中へ向かうバス停でお別れしたミモロ。
「よかった~楽しんでもらえて~ミモロのブログでリポートした場所に行きたいって、読者の人多いから、いつかミモロが案内するツアーやろうかな~」と。

*「今熊野観音寺」の詳しい情報はホームページで

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