ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

祇園祭.今年もミモロ「大船鉾」で厄除けちまきなどの授与のボランティアに。祭りに参加する悦び

2013-07-16 | 祭事・神事・風習

昨年に引き続き、今年もミモロは、祇園祭の33基めの鉾である「大船鉾」の会所で、ボランティアとしてお手伝いをすることに…。ミモロのお当番は、13日と16日。「今年もがんばるぞー」と、新調した青い浴衣で張り切りミモロです。

新町通は、7つの山鉾があり、室町通同様、数の多さでは、トップの通り。四条通の南側、新町通にある「大船鉾」は、今年は、まだ鉾の姿はありませんが、昨年から、ご神体による「唐櫃」巡幸を復活。そしていよいよ来年は、新しく作られた船体が、その姿を巡幸で披露する予定の注目の鉾。

「今年も、お手伝いできてうれしいなぁー」。祇園祭は、山鉾のある町の人以外、なかなかお手伝いすることができません。それだけ、町の人たちが、大切にしているお祭りなんです。
鉾復興を前に、「NPO法人京都観光文化を考える会・都草」が、そのお手伝いを…。ミモロもそのメンバーとして参加できました。


まずは、「大船鉾」の会所の中をご紹介…。
鉾の船体は、蛤御門の変で焼失してしまいましたが、ご神体をはじめ、懸装品121点は、焼失をまぬがれ、現在、京都市の有形文化財に指定されています。
その中で、特に圧巻ともいえる品が、文化10年(1814)に製作された鉾の先端部分に付けられた巨大な金幣です。
縦2.3メートル、巾1.5メートル和紙に金箔押し。「これが船に付いてたなんて、スゴイーどんだけ、立派な鉾だったんだろー」

また、刺繍の懸物は豪華絢爛。雲龍に波濤の図は、17世紀ごろの中国製と言われます。

さぁ、参拝客を迎える準備をしましょう。

ミモロも、みんなに混じって、御守や厄除けちまきの準備を手伝います。

準備完了…。ミモロは、会所の一番入口部分で、訪れる人を待っています。

「やーミモロちゃん。今日がお手伝い日なの?」と、「都草」の坂本理事長。「じゃ、ひとつ厄除けちまきくださいな」「はい、600円お納めください…。ようこそお詣りくださいました…」と。
初日のこの日は、都草のメンバーの方もご一緒に…「ミモロちゃん、がんばってねー」と。「はーい、まかせてー!」と、さすが2年目ともなると、なかなか馴れた手つきです。

「あれー雨…すごいースコールになっちゃたー」しばらくすると、空は、にわかに掻き曇り、みるみる内に暗くなり、大粒の雨が、ザーっとバケツをひっくり返したように降ってきました。
通行人もみんな、どこかの軒先に避難。道路に面して並べた厄除けちまきも、奥に一時仕舞います。
「すごい雨ー山鉾大丈夫かな?みんなビショビショになっちゃうー」と、心配するミモロです。
この日は、大気が不安定で、大雨になり、雷が轟いたりと、山鉾を見て廻るには、大変な状態。見物人は、ビッショリ。山鉾を守る人たちも大変。自分が濡れることより、山鉾の状態に気を配ります。

雨上がり、同じ通りにある「船鉾」へ。

鉾全体にビニールのカバーが掛けられ、屋根をすっぽりと仮設の屋根が覆っていました。「よかったー鳳凰がシャワー浴びたみたいにならなくて…」と、ホッと肩を撫でおろすミモロでした。

さて、「大船鉾」の会所では、書家の窓月庵坐コツ(ザコツ)先生の直筆の扇子と団扇が(先生のお名前の文字が出なくてすみません)。「凱」の文字は、凱旋を意味するおめでたいもの。洒落た形の団扇は、訪れる人に大人気。直筆なので、自分のフィーリングに合った文字を選びます。(1000円)

訪れる人がない時間を見つけて、ミモロは、先生のところに…。「あのーお願いがあるんですけどー」と、小さな声で恐る恐る出したのは、小さな団扇。「あの団扇、ステキなんだけどーミモロには、大きすぎるのー」と。なんと大胆にも先生に、ミモロの団扇に文字を書いていただくことに…。

「赤のペンある?」と先生。ハンコの部分も手描きで…。「わーうれしい!すごいー!どうもありがとうございました」とミモロは大感激。世の中に1つしかない、貴重な団扇になりました。「ミモロのお宝にするのー」と。
団扇を差して、いっそうハリキッテお手伝い…。

やがてお手伝いのスタッフの交代の時間に…。「はい、お疲れ様でしたー」と、ボランティアのお礼にと、厄除けちまきを頂きます。

そして、夕ご飯のお弁当も。

「ミモロちゃん、ますます浴衣姿が板について、京都のネコらしくなってない?」と、みんなから言われて、「そうかなー?」と言いながらも、スゴークうれしくて、思わず顔がニヤケテしまうミモロです。

16日の宵山の夜に、ミモロは、また「大船鉾」の会所でお手伝いをします。よかったら会いに来てください…。



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コメント (3)    この記事についてブログを書く
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3 コメント

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Unknown (竹口のおばちゃん)
2013-07-16 13:51:31
ミモロちゃん、ご苦労様です!

暑い中、浴衣を着てのちまき売り、なかなか大変だと思いますが、何事も誠心誠意、真心込めて取り組む貴女の姿に京都人として、涙が出る程、嬉しい。
何事も楽しんでやる・・・そんな事を貴女の小さな浴衣姿から感じております。

明日、御神輿見に行こな!
返信する
京都の猫さん (がちゃぴー)
2013-07-16 18:11:12
ミモロちゃんは 京都の猫さんだね。京都を愛してることが いつも伝わってくるよ~
浴衣姿も可愛いね。
たくさんお手伝いして たくさん情報を発信して 京都の皆様と歩んでくださいねー
返信する
京ネコどす・・・ (mimoro)
2013-07-17 00:11:11
はい、今日もミモロは、一所懸命お手伝いしました。
ずっと立ってるから、もう足が太くなっちゃいます。

京都大好きでーす。
すごくいい経験させてもらいました。感激!
ありがたい、ありがたい・・・。

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