ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

8月14日の夜「千本ゑんま堂」で開催された重要無形民俗文化財の「六斎念仏盂蘭盆奉納」

2022-08-16 | 祭事・神事・風習

京都のお盆は、ご先祖様をおもてなしする行事がいろいろ。

「千本ゑんま堂」で3年ぶりに開催された「千本六斎会」による「京都の六斎念仏盂蘭盆奉納」もそのひとつ。

8月14日の夜19時に境内には、大勢の観客が集い、久しぶりの舞台をワクワクしながら見守りました。


「京都お六斎念仏」の起源は、平安時代に空也上人が始めた念仏踊りと言われますが、諸説あるとか…。
六斎念仏というのは、月のうち6日ある斎日に、京都市内各所で念仏を唱えたことからだそう。

京都には、六斎念仏を継承する団体が十数組あり、その全体が国から「重要無形民俗文化財」の指定を受けているのです。
それぞれの団体の形態を幾分異なり、宗教的な念仏踊を中心にする「念仏六斎」と、芸能を主体とする「芸能六斎」の2タイプに大きく分かれるそうです。

ここ「千本六斎会」は、人々が楽しむ歌舞伎や狂言、祭囃子などいろいろな芸能の特徴を取り入れ、見るものを魅了しています。

19時から始まった演目は、まず「発願念仏」から…

演者は、みんな手に小さなサイズの「豆太鼓」を持ち、それをバチで叩きます。

クルクルと豆太鼓を回し、太鼓の胴の部分なども叩いて、それはリズミカル…

演目は、太鼓のリズムが中心で、その打ち方の巧みさに目を奪われます。
 
「すごいね~子供から大人まで、みんな上手…」と驚くミモロ。

小学生のメンバーも多く、日ごろから磨いた技を披露…高校生になったら、一人前の演者として舞台を担う存在に成長するそう。

コミカルな動きに、観客から笑みがこぼれる「雀踊り」や「願人坊」…ミモロも思わず笑います。
 

最後の演目は、ミモロが楽しみしていた「獅子舞」です。
楽しそうに踊る獅子…

そこに突如現れた蜘蛛の精。なんと獅子は蜘蛛の糸で絡められてしまいます。

「獅子さん大丈夫かな?」と心配そうに舞台を見つめるミモロです。

巴太鼓の音で、息を吹き返した獅子。太鼓の音には、生き物を蘇生させるパワーがあることを示しています。

「なんか元気になって気がする~」というミモロ。おそらく多くの人たちが、「六斎念仏」の太鼓の音にパワーをもらったことでしょう。

みなさんお疲れさまでした~


さて、今回の久しぶりの「千本六斎会」の舞台。これを開催するには、大変なことも…
お世話役の方によると…

ともかくコロナ禍で、みんなで集まって練習ができず、子供たちは、演目を学ぶのが難しいことに。練習時間の大幅な削減…また、演者がコロナ陽性になって、急遽出演できないなど、例年では考えられない事態が次々に…。
「演目をするにも本当に人出が足りなくて…。今回、練習不足で思うようなできではありませんが、まずは開催できたことをありがたく思っています」と。

コロナ禍で、伝統芸能の継承に日本全国、大きな影響が出ていることは明らか。それを乗り越えて、次の時代に繋げることに意欲を見せるみなさんです。

舞台が終わって、ミモロは特別に太鼓を見せて頂きました。
小さなサイズの「豆太鼓」ですが、「う~結構重い…」

これを手首を使って巧に回転させて打つのには、かなり練習が必要だそう。
「手首が弱い子供たちは、少しずつ練習しないと、手首を痛めてしまいますから…」と。

「これ、見てください~」と赤い朱塗りの胴の「巴太鼓」には、菊の紋章が…。

そもそも踊念仏を始められた空也上人は、第60代醍醐天皇の皇子で、皇室ご出身。そんなことも太鼓に現れているのかも…。

今回は、残念ながら見られなかった、千本六斎の獅子舞の最大の見どころの「碁盤乗り」

「これを3段積み重ねて、その上でお獅子逆立ちしたりする曲芸がすごいんだよ~」と以前見て、驚いミモロです。

特別に乗せて頂きました。

来年は、コロナの影響も薄れ、以前のような舞台が拝見できるのを楽しみに…。

突然の豪雨になっても、観客は、濡れながらじっと舞台を見守りました。


京都の人たちが楽しみにしている夏の夜です。


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16日まで「下鴨神社」で開催する「下鴨納涼古本まつり」。お手頃な書籍から貴重な資料など種類の豊富さが魅力

2022-08-15 | イベント

京都の夏休み時期は、いろいろないベントや祭事、行事が連日行われています。そのひとつが、「下鴨神社」の境内で開催される「下鴨納涼古本まつり」です。


突然の雨が降った午後。それをやり過ごしてから、ミモロは、「下鴨神社」へ。


糺の森を少し進み、それに平行してある馬場道が、「下鴨納涼古本まつり」の会場です。

木々に囲まれた会場は、強い日差しも和らぐ涼やかな場所。

突然の雨の後だけに、思ったより人が少なめです。京都の古書店を中心に出店しているそれぞれのテントは、ビニールの雨除けが設置されています。「ビニールの陰に人がいるのかな?」とキョロキョロ。


雨は、書籍の大敵。「陶器市なら雨でも大丈夫なんだけどね~」とミモロ。

ビニールのカーテンから中へ。そこには、さまざまの分野の書籍が並んでいます。


「なんか昔と雰囲気変わった気がする…」というミモロ。
それは、一般書籍の価格が、以前より安く感じること。1冊100円や200円のものが目立ちます。

「なんか絵本も安い気がする~」とミモロ。

本離れが進むといわれる昨今…そしてブックオフなどの進出で、新刊本をはじめ、あらゆる分野の一般書籍が、手ごろな価格で購入できるようになったため、以前のように、この日に来なくてもいいと思う人が多くなったようです。

「古本まつり」では、廃刊になった本やかなり前に出版された本、また伝統文化に関する貴重な資料的な書籍などに出会えるのが、訪れる人にとって、大きな魅力といえましょう。


あちこちのテントを覗いたミモロは、その途中にある「雑太社」に参拝しました。

「なんか益々パワーアップしてるね~」とミモロがいうのは、この社は、日本ラグビーにとって聖地といわれて、お賽銭箱も鈴もラグビーボールの形です。

ご祭神の神魂命(かみたまのみこと)のお名前が玉に通じることから、明治10年9月10日に、このエリアで、第三高等学校(現・京大)と慶応義塾大学で、初のラグビーの練習が行われました。以来、ラグビー関係者の崇敬を集めているのです。

「どんな音がするんだろ?」と金色のラグビーボールのような鈴を鳴らすミモロ。カシャカシャ…「う~想像と音が違うね~」


さらに最近になって設置されたのが、大きなラグビーボール型のお賽銭箱。

「こんな形のお賽銭箱って、ここだけだと思うよ。どこからお賽銭出すんだろ?」と、見回します。
いいの、そんなこと気にしなくて…

再び、本を見て歩くミモロです。雨上がりで、日中の気温よりかなり下がって、幾分過ごしやすくなりました。


「古本まつりは、16日までだって~また、来よう…」


「あ、セミが死んでる…」と立ち止まるミモロ。

実は、糺の森をはじめ、境内では、数匹のセミの死骸に出会いました。
「あんまり暑くて死んじゃったのかな?それとも、もう夏の終わりも近いってことかな?」

さて、次の「秋の古本まつり」は、百万遍の「知恩寺」で10月29日から11月3日に開催されます。

「そのころ、世界はどうなっているんだろ?」とポツリ…。そう、なんか先が見えない世の中をネコでも感じるようです。


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8月24日夜20時から、左京区の山里、久多で行われる国の重要無形民俗文化財「花笠踊」

2022-08-14 | 祭事・神事・風習

京都左京区役所で開催された「左京キラリ市」に来ているミモロ。そこで、心惹かれたのは、美しい花笠です。


これは、8月24日の夜に、久多の「志古渕神社」に五穀豊穣に感謝して奉納される「花笠踊」に使われるもの。
室町時代の風流踊りをルーツにし、今も続くもので、国の重要無形民俗文化財に指定されています。

久多の五ヶ町が、上組、下組に分かれ、互いに歌と踊りを奉納する風流燈籠踊です。

「あの~このきれいな花笠作るところ拝見できませんか?」とミモロは、久多でいつもお世話にになっている世話役の常本さんに尋ねます。

「う~ちょっと難しいかも…」と。「花笠は、お盆過ぎから、それぞれの町で集まって、男たちが作るものなんです。つまり女人禁制…」と。

「え~あの花笠って、男の方が作るんだ~女の人が作るのかと思ってた~じゃ、ダメだね~ミモロ、女の子だもの…」と。

そう、この雅な花笠を、村の男衆の手作りなのです。そしてそれを持つのも男衆なのです。
燈籠の灯りをともし、その上に飾られる花笠…太鼓に合わせ昔から伝わる歌を歌いながら、ゆっくり踊るのだそう。

「ミモロちゃん、見に来たら…?」と常本さん。「うん、行きたいと思うけど…」とミモロ。夜中にあの山道、運転するのちょっと怖いかも・・・と思いますが…。「でも、行きたいなぁ~」と。

さて、「花笠踊」の前には、京都の北のエリアでは、「松上げ」という、こちらも五穀豊穣を感謝する柱松行事が行われます。

こちらは、京都市登録無形民俗文化財で、8月15日の夜に、「花脊の松上げ」。23日に「久多宮の町松上げ」、24日に「雲ケ畑の松上げ」と「広河原松上げ」がそれぞれ20時頃から行われます。

ミモロは、以前、「花脊」と「広河原」の松上げに行ったことがあります。
「15mくらいの木の上に、運動会の玉入れみたいに、火がついた松明を投げ入れるんだよね~。すごく幻想的だよね~」と、その時の感激が蘇ります。


その様子は、「ミモロ 広河原松上げ」でご覧ください。

左京区役所には、松明や装束などの展示も。
 

地域の祭り以外にも、左京区北部の山里は、大切なお仕事を担っています。それは、「祇園祭」の厄除け粽づくりです。


「え~花脊で厄除け粽作ってるんですね~」と、毎年、大船鉾で厄除け粽授与のご奉仕をするミモロにとって大切にしているもの。
花脊の山で育って笹を使います。

「これを使って、ひとつひとつ丁寧に作るんだよね~」

「いつも厄除け粽の授与のご奉仕してるんですが、一度、それを作っているところ拝見したいです~」とお願いします。
「はい、また来年ね~」と。「そうだよね~祇園祭終わったばかりだもの…」

自然豊かな山里久多…京都の町の中心部から車で1時間以上かかる、山深い里というイメージがだったのですが、清流沿いでは、キャンプ場が大人気。またさまざまな自然と触れ合う体験イベントなども多く企画され、北山友禅菊の報道頻度も高くなり、多くの人が知る地域になりつつあります。

車がない時代…久多などの山里は、日本海から京都、滋賀への経路であり、多くの旅人や商人が行き来した里なのです。山里ながら今に残る雅な花笠の姿などを目にすると、都の影響を色濃く受けていることが思われます。

「ただの田舎じゃない!」と思うミモロです。


「ミモロちゃん、久多好きなんですね~」と係の方。「うん、大好き…また行くんだ~じゃあね~」と手を振って会場を後にするミモロです。


いろんな人やモノに会えて楽しかった~「左京キラリ市」でした。


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京都左京区の山里、久多の産物が揃う「左京キラリ市」。田舎暮らしなども促進

2022-08-13 | イベント

「北山友禅菊売ってる~」

8月10日、ミモロは、自転車に乗って、京都左京区役所に向かいました

この日、ここでは、左京区最北端の山里 久多などの産物や文化などを紹介するイベント「左京キラリ市」が開催されたのです。

ミモロは、四季折々、久多に出かけては、自然観察をはじめ、稲刈り、カヤ狩り、なめこ狩りなどさまざまな里山体験に参加しています。

会場の区役所には、朝、早く久多や大原、八瀬など京都の北部地域からいらした参加者の農家の方々などが、ご自慢の物産を携えてここへ。


「わ~新鮮な野菜がいろいろある~」

京都では、地元産の食材が手に入りやすく、ミモロもできるだけ地元の野菜を食べるようにしています。

「これなぁに~」とミモロが初めて見た野菜?

「それはキュウリですよ」と農家の方。「え?こんなに長くて白いキュウリってあるんだ~」とビックリ。さっぱりとした味わいのキュウリだそう。

「久多山菜加工」は、久多産のシイタケなどを保存食として加工しています。

「干しシイタケがいろいろある~」とミモロ。「あのね~前にシイタケ育ててるとこに行ったことあります~」と。

「あ!それうちですね~。へぇ、来たことあるんだ~」「はい、割とよく久多伺ってますから…」とミモロ。

「そんなに久多に来てるんですね~」とお隣のブースの方。

「はい、冬以外ね~里山で過ごす時間大好きなんです」とミモロ。

いろいろな産品が並びます。


さて、左京区は、平安神宮の岡崎エリアを最南端に、滋賀県との県境に連なる山沿いに南北に縦長に続く区で、その面積は大阪市より大きく、京都で右京区に次ぐ2番目の広さがある区です。岩倉、大原、鞍馬、花脊、八瀬など、ほとんどが山と共にある自然豊かな地域なのです。

「あ、久しぶり~」と以前、伺ったことがある「花脊ハイランドイン」のオーナーご夫妻。

以前、オーストラリアにお住まいで、花脊の地が気に入り、フレンチのシェフであるご主人が古民家を改装したオーベルジュを始められたのです。
詳しくは、以前、ミモロがリポートしています。そちらをご覧ください!

ご主人のお料理は、すでに完売。「あ、お芋がある~これ、畑で作ったの?」とミモロ。

「はい、そうですよ~」と。日本海側にも車で比較的行きやすい地域で、新鮮な魚介類や、自家菜園の野菜などの食材を、見事なフレンチに・・・。「一度泊まりたいよね~」と思っているミモロです。事前予約で、ランチやディナーも楽しめます。

さて、京都の山里は、都会などほかの地域から住みたい!という問い合わせも多いそう。
会場には、田舎暮らしに興味を持っている人向けの相談カウンターもあります。

「あの~移住したい人って、コロナ禍で増えているんですか?」とミモロ。
「そうですね~確かに働き方が変わったと言われますが、実は、コロナ禍だから増えたということでもないんです」と。
「そうなんだ~」とミモロ。

田舎暮らしは、自然に恵まれた環境で、広い家などにも住めて、都会では味わえない豊かさもある反面、実際は、結構気候が厳しかったり、古民家などでは、改修する必要があったり、思ったより大変なことも…。

京都市では、田舎暮らしに興味を持っている人のために、「田舎暮らし体験住宅」を提供しています。
利用対象は、京都市北部山間地域への移住を検討している人(原則単身者を除く)・地域との方と積極的に交流できる人。
利用期間は、1か月から12か月で、その期間に、実際の移住先や仕事を探すことが求められます。
光熱費などは自己負担で、1か月3万円で体験住宅が利用できます。

「あの~年齢制限あるんですか?」とミモロ。「いいえ、ありませんが、実際、移住なさる方は、子育て世代が多いですね」と。
「え?学校近くにあるの?」と心配するミモロ。「スクールバスのようなものもありますから…」と。

詳しくは、京都市の文化市民局などへお問い合わせください。


「ミモロ、実際に田舎に暮らすの無理だけど、久多にはよく出かけます」と。
「そう、田舎に暮らさなくても、何度も行ってみたり、その地域のイベントに参加したり…まずは、そういうアプローチもおすすめですね~」と。「はい、また行くんだ~」と自然大好きなミモロです。

そう、京都の山里には、その地域ならではの行事などもいろいろあるのです。


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[祇園祭」をテーマにした京都の伝統文化に触れる親子イベント。ミモロもママと特別参加

2022-08-12 | イベント

「これ、頂いていいの~」と、目を輝かせるのは、鱧落としや可愛らしい山鉾の形の和菓子です。


今年、夏休みになったばかりの頃、ミモロは、高野川沿いにある「山ばな 平八茶屋」に出かけました。

ここは、安土桃山時代に鯖街道の茶屋として創業した懐石料理の老舗です。

この日、ここの広間を会場に、京都の伝統文化に親子で触れるイベントが開催されました。

会場には、小学生、中学生の親子連れが集まっています。

このイベントは、「Kyoto Sustainable Network」という京都の伝統文化の継承者が集まり、伝統文化、地球環境について、理解の促進と魅力向上、後世への伝承に寄与することを目的に活動する方々が、「文化庁の「子供たちの伝統文化の体験事業」により、開催したものです。

3つのグループに分かれ、子供たちの体験授業を開催。ミモロが参加したのは、そのうちのひとつ「暑い夏に涼をとる暮らし」をテーマにした授業です。

ミモロは、ネコながら特別にママといっしょに参加することになりました。

はじめに琴の演奏が…

箏曲家の大谷祥子さんおよびお弟子さんたちの演奏が行われ、琴の音色で涼しさを感じます。
「素敵な音色でした~。中学生や高校生の方たちの演奏も見事でした~」とミモロ。

「そう、みんな一生懸命練習したんですよ~琴の音色は、日本の風物を表現しています」と大谷さん。
平安時代の「源氏物語」をテーマに涼を誘う創作曲を披露していただきました。

続いて、聖護院八ッ橋総本店の鈴鹿加奈子さんによる八ッ橋やお菓子にまつわるお話と和菓子職人さんによる実演が行われました。

米粉とニッキ、砂糖を材料に焼いた香ばしい八ッ橋の歴史は江戸時代から。「生八ッ橋は、50年ほど前にできたお菓子です」と。
その生八つ橋(焼いてない八ッ橋)を使い、新たなお菓子をいろいろ生み出しています。

職人さんの実演に興味津々の子供たちでした。

さらに「山ばな 平八茶屋」の園部晋吾さんが、夏の味覚、鱧の骨切りと鱧落としの実演と盛り付けを見せてくださいました。

「鱧はすごく生命力が強い魚で、夏でも瀬戸内から京都まで生きたまま届けることができたんです。でも、細かい骨がたくさんあるので、それを細かく切って食べる工夫がなされました」と。

見事な包丁さばきに、子供たちはくぎ付けに…。

料理やお菓子は、涼を誘う器に盛られます。季節によって器を変えるのも、日本の伝統文化なのです。

高野川の涼やかな川音が聞こえるお座敷…そういう場所でお料理をいただく体験も子供たちにとっては、初めてのこと…。


ミモロも、試食させていただきました。
「う~鱧の落とし…」

そして、生八ッ橋は、「祇園祭」の山鉾の形です。

「美味しかった~もっと食べたかったけど…」とミモロ。これはあくまで試食ですから…。

そして最後に、「千本銘木」の中川典子さんによる日本建築の木のお話などを伺います。

「使う場所によって選ぶ木材は違うんですよ。今、使われている木材は、ずっと前に植えられたもので、木材になるには、すごく長い年月が必要なんです。山を大切に守っていかないと、木材はできません」と。
「この松ぼっくり、環境によって生き残るために、大きくなったんだって~」と、とても同じ種類の松とは思えない松ぼっくりにびっくりするミモロでした。


日本の建築には、さまざまな木材が使われています。それを意識的に見ることも子供たちにとって新たな学びに…。

「はい、これお土産…」と中川さんからみんなに渡されたのは、ヒノキの薄い削りカス。これをお風呂に浮かべるとヒノキ風呂になるそう…「カスじゃないね!」とミモロ。


京都には、伝統文化を担う方々が大勢いらっしゃいます。その方々から、直接、いろいろなお話を伺えるのは、なんとも幸せなこと。「いいね~京都の子供たち…」と思うミモロです。

子供たちにとって、毎日が新しいものに触れる経験と学びの日々。コロナ禍で、いろいろな体験をする機会が失われたことは、大人が思う以上に大きなことなのだと感じます。

きっとこの日のイベントは、参加した子供たちにとって、大切な経験になったはず…。

イベントの後、ミモロは、「山ばな 平八茶屋」のお庭を巡りました。

広い敷地に建つ客室。宿泊もできます。

「ミモロちゃん、お久しぶりです~」と、お目にかかった女将。ミモロとはお茶のお稽古でご一緒したことが…。

「素敵な場所…今度、ゆっくりお食事しに伺います」とミモロ。名物の「麦めし」が食べたいのでした。

歴史ある場所だけに、岩倉具視、夏目漱石、北大路魯山人など顧客も歴史的人物がいろいろ。
「すごいところなんだよね~絶対、また来よう…」


夏の暑さもここでは、少し忘れられそう…そんな涼を感じさせる場所です。
*「山ばな 平八茶屋」の詳しい情報はホームページで

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