さて、いよいよ明日は姉を連れての台湾旅行である。明日の朝早く、姉に駅まで来てくれと言うのは酷なような気がして、今日、迎えに行ってきた。今晩は我が家に泊まり、明日の朝、一緒に行く方が賢明な策だと思ったのだ。今まで、姉と一緒にお酒を飲みながら話していた。父や母の話から、姉の夫や友だちの話など、酔いに任せてどんどん広がっていった。私は一人暮らしをするようになってからできた姉の友だちに私はとても興味を持った。
「この人はいつもヘンな人に興味があるんです」とカミさんは私のことを言う。その姉の友だちは、10代で紡績工場で働き始めた。その時の上司と不倫関係になり、かれこれ70年になるらしい。私は、人間はどんな風に人生を過ごすのかに興味がある。つまり、人間とは何かに関心がある。その女性は、複雑な事情の下に生まれたということもあってか、人の優しさに敏感だったのかもしれない。それにしても私がビックリしたのは、70年もの長い間にわたってどうして愛人関係が続いていたのだろうということである。
この前の「限界効用逓減の法則」ではないけれど、人は新しい刺激に弱いはずだから、70年の長期にわたって関係を維持することは並大抵ではないはずだ。ハワイへその女性と男性とそして姉で行ったことがあったそうだ。多分、もう男性は80歳を姉たちは70歳を超えていたのだと思う。土産売り場で女性が男性に「お父さん」と声をかけたところ、男性の方が「お父さんじゃない」と強い口調で咎めた。姉は「あんなことを言われたら、私ならもう帰ると言うのに何にも思わないのね。頭悪いんじゃない」と言うけれど、私にはそうは思えない。
きっと男性は女性に「あなた」と言って欲しかったし、女性は日頃の親しみから「お父さん」と言ってしまったのだろうけれど、男性のわがままだけれど自分に対する思いを受け止めたのだと思う。そういうふたりだからこそ、70年以上も関係を維持できたのだろう。カミさんからすれば男性に「もて遊ばれただけじゃないの」ということかもしれないが、そうだとしても女性はそれで満足というか、いやきっと不満ではあったかもしれないが、他人では分からない幸せがあったのだと思う。
男性は90歳を超えて、認知症が進んでいるそうだ。女性が男性の好きな食べ物を作って持って行っても分からない。けれども女性は男性の悪口を言いながらも、まだ通っているのだから、それはもう常識を超えている。ある意味では男と女の極限なのかもしれないと私は思った。
私がいつもこんなことをブログに書いているんだよとプリントしてみせると、姉は読み終わってから、「あんたの文章は情緒がないね。事実をただ羅列しているだけだね」と指摘する。いつまでたっても姉は姉である。さて、明日からこの姉を連れて、友だちらで台湾旅行へ出かけるので、22日の土曜日までお休みする。じゃあ、また。
「この人はいつもヘンな人に興味があるんです」とカミさんは私のことを言う。その姉の友だちは、10代で紡績工場で働き始めた。その時の上司と不倫関係になり、かれこれ70年になるらしい。私は、人間はどんな風に人生を過ごすのかに興味がある。つまり、人間とは何かに関心がある。その女性は、複雑な事情の下に生まれたということもあってか、人の優しさに敏感だったのかもしれない。それにしても私がビックリしたのは、70年もの長い間にわたってどうして愛人関係が続いていたのだろうということである。
この前の「限界効用逓減の法則」ではないけれど、人は新しい刺激に弱いはずだから、70年の長期にわたって関係を維持することは並大抵ではないはずだ。ハワイへその女性と男性とそして姉で行ったことがあったそうだ。多分、もう男性は80歳を姉たちは70歳を超えていたのだと思う。土産売り場で女性が男性に「お父さん」と声をかけたところ、男性の方が「お父さんじゃない」と強い口調で咎めた。姉は「あんなことを言われたら、私ならもう帰ると言うのに何にも思わないのね。頭悪いんじゃない」と言うけれど、私にはそうは思えない。
きっと男性は女性に「あなた」と言って欲しかったし、女性は日頃の親しみから「お父さん」と言ってしまったのだろうけれど、男性のわがままだけれど自分に対する思いを受け止めたのだと思う。そういうふたりだからこそ、70年以上も関係を維持できたのだろう。カミさんからすれば男性に「もて遊ばれただけじゃないの」ということかもしれないが、そうだとしても女性はそれで満足というか、いやきっと不満ではあったかもしれないが、他人では分からない幸せがあったのだと思う。
男性は90歳を超えて、認知症が進んでいるそうだ。女性が男性の好きな食べ物を作って持って行っても分からない。けれども女性は男性の悪口を言いながらも、まだ通っているのだから、それはもう常識を超えている。ある意味では男と女の極限なのかもしれないと私は思った。
私がいつもこんなことをブログに書いているんだよとプリントしてみせると、姉は読み終わってから、「あんたの文章は情緒がないね。事実をただ羅列しているだけだね」と指摘する。いつまでたっても姉は姉である。さて、明日からこの姉を連れて、友だちらで台湾旅行へ出かけるので、22日の土曜日までお休みする。じゃあ、また。