友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

人の心は土壇場にならないと分からない

2010年09月01日 20時03分25秒 | Weblog
 大和塾の第18回市民講座『この国にも戦争があった』に対して、教育委員会から「後援許可」の連絡が入ってので、許可証をもらいに行ってきた。教育委員会の後援がないと市立図書館はチラシを掲示してくれないためだ。図書館でチラシを見た人がどれほど講座を聞きに来てくれるかは分からないけれど、ひとりでも多くの人の目に触れることが大事だと思うので、教育委員会への後援申請を行なっている。

 同じ公共施設でも、指定管理者制度で運営しているところは面倒な手続きもなく掲示してくれる。この違いを問題にすると、行政はたちまち厳重に管理する方に揃えてしまう。できるだけ多くの市民に活用されるようにと考えて欲しいものだが、そういう姿勢を持っている職員がいないわけではないのに、一向に具体化されないのは不思議なことだ。さて、民主党の代表選挙が告示され、菅直人さんと小沢一郎さんが立候補した。誰が何をいい、誰が誰を支持したのか、克明な公表が行なわれなければ自民党帰りになってしまう。

 民主党内の民社系の人たちが小沢さんを支持するのは理解できるけれど、自民党ともっとも激しく対立していたはずの社会党系の人たちが小沢さんを支持するのはよくわからない。もっとも社会党らしい人たちは社民党へ移ったので、自民党的な発想のあるいは利権がらみの人たちが民主党へ移ったということなのだろう。人の心は土壇場にならないと分からないところもある。国会議員の数では小沢さんが有利といわれているけれど、選挙の結果は分からない。

 テレビのバラエティー番組で、「失恋から立ち直る方法は?」を100人の女性に回答してもらったものをテーマに使っていた。20代と30代の第1位は「新しい恋をする」というものであったのに、50代と60代の第1位は「とことん泣く」であった。世代の違いというか、生きてきた長さの違いが出ているようだ。さて、40代の第1位はというと「ヤケ酒を飲む」であったが、まだ弱々しさが少し残っているように思えるし、弱さと共に次への希望もあるようだ。

 私は高校3年の時に、中学の時から好きだった女の子に、「あなたが恋しているのは私ではなく、あなたが作り上げた私なの。きっとあなたにふさわしい人に出会えるわ」と言われた。失恋である。私は彼女以上に彼女を知っている。本人は自分のことを卑下して見るものだが、恋している私はもっと客観的に見られる。だから、私が見ているあなたこそがあなたなのだと言いたかった。けれど、恋は終わってしまった。

 人のことを理解することは確かに難しい。自分のことでも本当に分かっているとは言えない。50代や60代の女性が髪を切ったり、思い出の品を捨てたりするが、20代や30代の女性はヤケ買いやヤケ食いに走るそうだ。40代の女性は「ひたすら恨む」とあったけれど、なるほど狭間の世代だなと思う。NHKのテレビ、『ゲゲゲの女房』の中で、「悪い時こそ、その人の値打ちが出る」というセリフがあったが、菅さんや小沢さんだけでなく、私自身もまた「値打ちがあることができるのか」と考えさせられた。
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