友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

九月なのにこの夏最高の暑さ

2010年09月04日 21時02分43秒 | Weblog
 いったい何だ?と思ってしまう暑さだ。9月に入ったというのに、今日はこの夏の最高の暑さではないだろうか。それなのに、朝から『上総掘り』の道具のテストのために、その準備を始めた。早朝から始めればいいだろうと思ったけれど、空は雲ひとつなく、風こそはさわやかに吹いていたけれど、暑さは時間と共に厳しくなる。実験用に貸してもらった土地は夏草が生い茂っているので、まず畑の整理からやることにした。この土地には、チューリップや水仙の球根が植わっているので、できたらこれらを取り出して欲しいと土地の持ち主は言う。

 土地を貸してもらえるだけでもありがたいことなので、雑草を抜き、球根を捜して土を耕す。7月半ばから雨らしいものはないので、土は完全に乾ききっている。雑草の根を叩いて土を落とすと砂埃が舞い上がる。「まるで砂漠化だね」と誰かが言う。「草木は動けないから、暑さや寒さから逃れることができないから、じっと耐えるしかないが、それにしてもこの暑さの中で水が無くてもよく生き延びているよ」と言う。「それに比べて人間は暑いとか寒いとか言って、エネルギーをムダに使って地球を滅ぼそうとしている」と物知りが言えば、「人間は利巧そうでも、馬鹿だよね、草木のように耐えることができないんだから」などと、理屈が通っているのかいないのか、わけの分からないことを言い合いながら作業を進める。

 9時になってもまだ、相棒が3人やって来ない。場所が分からないのかと思ってケイタイに電話をする。そして、「この暑さでは作業は出来ないですよ」とリーダーに告げる。「そうだな。熱中症にでもなったら大変だで、場所さえ決めたら、後は必要な器材を買いに行こうかね」と言う。10時近くなってその3人がやってきた。ところがいきなり最長老が怒り出した。「いったいどうなってるんだ。9時半にうちへ集まることになっていたんじゃないのか」。怒りはかなり大きい。「これが初めてじゃーない。2回目だ。こんなことでどうするんだ。協力してやっていこうといっても、これじゃーやっていけん」と、怒りは収まりそうにない。気が短い人だとは思っていたけれど、これはただ事ではない。

 先回の会議に私は最後までいなかったのでよくわからなかったけれど、9時半に最長老の家に集合すると決めてあったことは事実のようだ。けれど、昨日、現場を見に来た友だちは、雑草が生い茂っているので8時に来て草取りをした方が良いと考えたようだ。それで、先週は「9時に行くよ」と言っていたものを、「8時に草取りをするので」と昨日連絡してきた。変更したことを全員に連絡しなかったのだ、それで最長老が「いつもハバにされるのはどういうわけだ」と怒鳴る結果を生んでしまったようだ。友だちは「早めに草取りを行なっておけば、9時半には最長老の家に行ける」と考えていたのかもしれない。勝手に変更したことでみんなに迷惑をかけずにすむと思ったのかもしれない。

 他者への思いやりが逆目に出てしまったのだろう。余りにも暑い日が続き過ぎている。午後6時に西の空は茜色になっていた。そこに飛行機雲がきれいな線を描いていた。今日のビールはやっぱり苦い。
コメント (1)
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