友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

民主党の代表選挙

2010年09月14日 19時25分02秒 | Weblog
 民主党の代表選挙で、菅直人さんが小沢一郎さんを抑えて当選した。国会議員はわずか6人の差であったけれど、菅さんが小沢さんを上回った。地方議員票は3対2で、党員票は5対1で、菅さんを支持していたから、国会議員がどう投票するか注目された。8月下旬、小沢さんが立候補を決意した時点では国会議員は小沢支持が多いと見込んでいたはずだ。負ける選挙はしない小沢さんだが、今回は勝ち負けよりも小沢プランを見せたいという決意が漲っていたように思う。「政治生命を賭けて、いや私の命を賭けて」と繰り返していた。

 私の周りでは、「そんなものじゃーないか」とどちらか言えば結果に安堵していた。どうしても小沢さんには金権体質がチラつくからだ。「検察に進んで協力したけれど、何もなかった」と言うけれど、なぜ土地を購入しなければならなかったのか、やはり疑問が残る。政党助成金のお金がどのように流れたのか、全く不透明だ。機密費と同様、詳細を明らかにすれば手の内を明かすことになるというが、そういうわけの分からない金を必要とするような政治のあり方を根本的に変えたかったから民主党に期待したのだと思う。小沢さんは田中角栄さんの手法を受け継ぐ最後の人というイメージが強いから、「小沢さんではなあー」と思ってしまうのだろう。

 菅さんを知る人から、「愛知万博に反対して欲しいと話に入ったら、『地元の議員で誰が反対しているか』と言い、『止めさせることができますか』と現実しか見ていない。もう、ガッカリした」と聞いたことがある。現実主義者という評判もウソではないようだ。学生運動よりも市民運動へ向かい、議員となって政治にかかわるうちに、理想論では立ち向かえないと思うようになったのか、そもそも菅さんは理想論など持ち合わせていなかったかもしれない。常に少数派に位置していたから、多数に擦り寄るクセが付いてしまったのかもしれない。だから私は、そんなに多く菅さんに期待はしていない。小沢さんよりはましかなという程度だ。

 9月も半ばだというのに今日も暑い。「こんな陽気でお彼岸にヒガンバナは咲くのだろうか?」と聞くと、「アサガオは日が沈んでから14時間後に開花する。植物は気温よりも日照時間を基準にしているから大丈夫だ」と教えてもらう。「秋が短くて、すぐに冬になると予想されているけれど、それはどうなの?」と物知りへ質問が飛ぶ。天候の不順は一時的なもので、地球はもっと大きな単位で変化しているそうだ。地球温暖化が叫ばれているけれど、地球は今、氷河期に向かっているのだそうだ。そういえば、昨夜のNHKテレビ『クローズアップ現代』では、原子とか分子ではないものの存在を探求する先端科学を取り上げていた。

 未知のものがまだまだある。逆に考えると、人類が国家を形成して以来、追求してきた政治の仕組みにはまだ未知のものがあるのだろうか。いやなければならないだろう。夕方、植木鉢に水遣りをしようと外に出るとシャツではいられないくらい寒かった。風は北から強く吹き付けてくる。やはり、季節は変わりつつある。菅さんはこれからどんな風に民主党を運営していくのか。菅さんの理想論が聞きたい。
コメント
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