友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

酒宴の中の名言を追って

2010年09月03日 21時20分28秒 | Weblog
 誕生日会で皆さんとお酒を飲みながら話していた時、「それは面白いね」という言葉に出会った。急いでメモを取っておいたのだが、後から見ると何が書いてあるのかさっぱり分からない。子もが話す言葉も時も、それは名言だなと思うことがある。何気なく聞いた言葉がとても意義深いことだってある。「わぁーすごい。この人はいいことを言うね」と感心してしまう。だから素早くメモしておきたいのだが、そういうわけにはいかない場面は結構ある。後で思い出そうとするのだが、どういうわけか何も出てこない。

 先日の誕生日会の席では、私たちの子どもの世代だからおそらくアラフォーだろうが、彼女がいきなり「楽しむ人は何でも楽しむ。苦しむ人は何でも苦しむ」と言い出した。確かにそのとおりで、楽しむ人はほんの些細なことでも楽しんでしまう。料理など誰でもがすることを、ちょっとした工夫で楽しんでしまう。そういうことはよくある。その逆のケースもよく見かける。心配しても仕方がないことを心配し、なぜか知らないが自分のせいではないかとさえ考えてしまう。悪い方へ悪い方へと考えてしまうのだ。

 そこから、前向きに考える人、後向きに考える人が話題になったけれど、そういえば彼女はどうしてそんな言葉を言い出したのだろう。「お孫さんを呼んであげたらいいのでは」と70歳でひとり暮らしの女性に言うと、「子どもに頼らない生き方を選んだので、めんどくさいのよ」という答えが返ってきてこれもメモした。孫娘がやってくれば明らかに嬉しそうなのに、どうも子どもには自分の弱さを見せたくないようだ。多分、親は皆そんなものかもしれない。子どもは子どもの人生があるのに、自分が弱さを見せれば、心配して何とかしなくてはと思うだろう。それは子どもたちの生活を拘束することだけでなく、自分もまた自由を無くすということなのだ。だから、そこで迷うというわけである。

 その酔っ払って書いたメモの中に「あなたはおめでたいとカミさんは言う」とある。「これって、どういう意味なの?」とカミさんに問い直してみるが、「自分で書いたんでしょう。私が知るはずがないわよ」と突き返された。「世の中はそんなものよと、持っていない人はうそぶくものよ」とあり、「物欲が世界を支配してきた。理想だけでは支配はできない」というメモ書きもあるが、どういう話の流れの中で出てきた言葉なのかわからない。そもそも、これらの言葉は順序があってつながっていたのかさえはっきりしない。

 本当に重大なことを決める時は、素面で議論するのが当たり前だ。酔っ払っておしゃべりをするのは楽しい話がいい。楽しいおしゃべりの中には素晴らしい言葉がある。けれども、後になってそれを追い掛け回しても見つからない。飲んだ時は、その場に全てを流してしまった方がいい。言葉を後からアレコレと考えたりしない方がいい。それにしても、中学からの友だちにそっと信号を送っているけれど、誰からも何の返信もない。やっぱり自分はダメ何じゃーないかと思ってしまう。
コメント
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