友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

熱中症に気をつけて

2013年07月08日 17時59分38秒 | Weblog

 最高気温36度の猛暑の中、隣りの小学校から大きな声が聞こえてきた。熱中症に注意するようにと先生が子どもたちに聞かせているのだろう。午前11時過ぎに一度外に出たけれど、焼けるような暑さにビックリした。帽子を被っていなかったから、薄い頭髪をものともせずに日光が降り注ぎ、ジーンと痛かった。だから体育館で話をしていると思ったけれど、それにしても声が大きい。それでベランダに出てみると、全校児童が運動場の真ん中辺りに座って、指令台の先生の話を聞いている。

 日本人は根性があってエライと思うか、この暑さで大丈夫かと思うか、微妙なところだ。今日も、「私たちの子どもの頃だって、こんな暑い日はあった。熱中症だとか聞かなかった。今の子は過保護になり過ぎていて、すぐに倒れてしまう。もっと粗末なものを食べ、耐える力をつけないとダメだ」と言うのを聞いた。炎天下の運動場での先生の注意はそのための演習だったのだろうか。日本人は紫外線に強い身体だけれど、白人は弱いという。だからオーストラリアでは、紫外線対策で子どももサングラスをしているらしい。

 オーストラリアは以前、イギリスの植民地だった。オーストラリア大陸にもアメリカ大陸と同じように原住民はいた。アジアからインドネシアやニューギニアを経た人々、あるいは太平洋を彷徨いながら到着したポリネシア人だ。オーストラリア先住民はアポリジニと呼ばれた。推定では50万人から100万人はいたという。ところがここを植民地としたイギリスは、開拓するために囚人を送り込んだ。今日聞いた話では、孤児が13万人も連れてこられ、農業や家事の手伝いをさせられたようだ。

 もっと驚くことは、イギリス軍兵士にはアポリジニを自由に捕獲・殺害する権利が与えられていた。オーストラリア開拓に従事した白人の日記には「アポリジニ狩りで17匹殺した」とある。スポーツハンティングになっていたのだ。そのためアポリジニは激減し、絶滅人種とされた。こんな話を聞くと、「そらね。日本人だけが悪いことをやったんじゃー無い。それを橋下は言いたかったんだ」と言う人がいる。確かに、歴史を見ればその通りだ。

 だからこそ、そうした人間が作り上げてきた悲劇を決して生み出さないことが必要だ。そのために何をするかであって、「あいつもこいつもみんな悪いことをしてきたんだ」と言い合うことではない。炎天下の運動場ではサッカー部がまだ走り回っている。元気がいいのか、アホなのか。熱中症には気をつけてね。

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