思惑通りにいかないのが人生と分かっていても、思惑通りにいかないと情けなく思うし、腹も立ってくる。今日は暑かった。春日井での井戸掘りは思惑通りにいかなかった。掘って欲しいといわれた畑はサラサラした土で、300メートルほど離れているところには庄内川が流れている。下見に行った仲間は、「ここなら水は出るだろう」と思った。今日は大暑で、日中は35度を越すと言われている。午前中に水脈まで到達できないかと願った。スコップで掘り始めると、サラサラした土の下からは河原に見られる小石が出てくる。
小さな石なら私たちの水圧を利用したやり方でも掘り進められる。しかし、こぶし大くらいの石になるともうお手上げである。やはり昔は庄内川の河原だったのだろう、そんな石が次々に出てくる。地主さんやご近所の人の話では、3から4メートル程はそんな小石交じりの層になっているようだ。作戦を変えて、人が入ることができるほどの穴を掘り、手掘りで2メートルくらいまで掘った。そこにもう一度、塩ビ管を立てて、水圧で掘り進めてみた。1メートルくらいは深めたが、また小石のようなものに当たる。
残念ながら今日はここまでだった。来月の10日過ぎにしか来られないと地主さんに事情を話して了解を貰うが、日照り続きで少しでも水の欲しい地主さんはもっと早くできないかという顔をしていた。今週末には、夏祭りで屋台を出さなくてはならない。続いて、8月3・4日は市の夏祭りで、ここでも屋台を出さなくてはならない。準備と後片付けを考えると、どうしても8月10日頃になってしまう。それに今日の作業を見ていても、やはり70歳過ぎの老人集団だ。そんな若い人のようにはいかない。
今日は名演の勉強会だったけれど、とてもこの身体では参加できない。申し訳なかったけれど休ませて貰った。これからどれだけ作業ができるだろうかと不安に思う。お昼に近くのラーメン店に行ったけれど、いつも大盛りを頼むふたりが「食欲がない」からと、ライスを小盛りにした。それも最後には残してしまっていた。咳き込むし、鼻血が出るというのも気になる。私も腰が痛くて、立ち上がれないし、歩く姿はまさしく腰の曲がった老人だ。やっぱり人生は思惑通りにはいかない。情けなく、悔しく、腹が立つ。