朝6時に、ルーフバルコニーで育てたナンキンハゼを運び出した。我が家の鉢の中に、私が植えた覚えの無い苗が目を出していた。それで、鉢に移して育てた。ナンキンハゼは成長が早く、3年目でもう随分大きくなった。どこかに植えてやらないとかわいそうな気がしていたところ、マンションの中庭の工事で、緑が欲しい部分ができた。下水道工事に伴い、貯水槽がむき出しになったので、それを隠すよう樹木が必要になったのだ。
皆さんが揃う前に現場にナンキンハゼを置いておきたかった。樹木を植えることが既成の事実であるようにしておきたかったのだ。新設した屋外トイレへの誘導のため、コンクリートの敷石を並べた。そして敷石の向こう側、貯水槽との間にナンキンハゼを9本植えた。間隔は狭いけれど、「いずれもう少し大きくなったら植え替えよう」と、皆さんが納得してくれた。やれやれである。やっと小さな鉢で育てられたナンキンハゼもこれからは伸び伸びと根を張ることができる。
昨夜は夏祭りの屋台の打ち合わせを行なった。13人と子ども1人。屋台での出し物、使う道具、材料や火力、仕入れ値と売り値、担当などを決め、「それでは前祝で、乾杯!」となった。それがいけなかった。お酒が回ってきて、本音が出た。「出資金が必要なのに声がかからない」「強制ではなく、出せる人に度してもらっているから出さんでいい」「どうしてそんな差別をするのか。新しく入ってきた者は分からんから聞いているのに、おかしいだろう」「無理はしなくてもいいということだ」「平等ではない。隠し事が多すぎる」「隠していることはひとつもない」「だったら、キチンと説明したらいい」。
ここまでは酔った席でのちょっとくどいやり取りだった。ところがそこへ、「グダグダ言うんだったらやめてしまえ!」と、とんでもないことを言ったために、あっという間に険悪な空気が流れた。言い出した人は引けなくなって、「分かった。やめさせて貰う。長いことお世話になりました」と席を立ち帰ってしまった。今朝の「草取りとゴミ拾い」に出て来たら、声をかけようと思っていたが、来なかった。男はどうして見栄を張るのだろう。面子とか大事にされていないとか、つまらないことに拘る。嫉妬深い。男同士の嫉妬から戦争にまでなったケースもある。困ったものだ。