友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

「歴史を読む」

2018年03月10日 17時53分52秒 | Weblog

  風邪なのか花粉症なのか、鼻水が止まらない。明日は春日井の井戸の修復のために出かける。けれど依頼主さんから、「水はよく出るようになった」と電話があったそうだ。これは水位が上がったという現象だから、このままでよい気がするが、まずは現場を見て確かめてみることになった。春から秋にかけては雨も多いから水位が下がることはないが、出来るなら、冬場でも水を汲みだせる方がいい。

 人間はどのようにして井戸を発見したのだろう。先日、中日文化センターで古事記や日本書紀の話を聞いてきた。旧約聖書の時代でもそうだけれど、人々が定着して暮らすには必ず水が要る。奈良に都を構えたのは四方を山で囲まれた盆地だったからだが、そばに川がなかったので、汚物を「水に流す」ことが出来ず、衛生面で困ったからという見方を聞いた。朝廷内の勢力争いや仏教を取り入れたことで、僧侶が政治にかかわったことが遷都の要因と学んできただけに目からうろこだった。

 歴史には必ず要因がある。ルネッサンスが花開いたフィレンツェは街道の要で、物資の交流に携わっていた商人が富を得たことで生まれたし、江戸時代に浮世絵が流行したのも、戦争が無くなり商人を筆頭に富を蓄えることが出来たからだ。徳川幕府は開国に舵を切ったが、それでは植民地にされてしまうと薩摩や長州が反対し、朝廷を担いで討幕に走った。なのに、いざ政権を握ると開国に転じている。

 日本人は嫌なことは「水に流す」ことで新しいものを取り入れてきた。北朝鮮は韓国をてこにアメリカとの話し合いに応ずるという。北朝鮮は約束を反故にしてきたから「気をつけろ」という評論家はいるが、アメリカと北朝鮮とが平和条約を結ぶように「日本は策動せよ」という提案が無いのは残念だが、いずれそうなるだろうと私は「歴史を読む」。

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