情けないことに、朝から鼻水が止まらない。ルーフバルコニーに出て、満開になったツツジをケイタイで撮影していた時はそんな様子はなかったのに、部屋に戻ってしばらくするとクシャミが連発し、鼻水がポタポタと落ちる。目もショボショボして、なんとも情けない有り様になってしまった。高校野球を観戦しようと思ったのに、テレビをつけたら佐川氏への証人喚問が行われていた。
どうせ肝心なことは言わないと分かっているのに、見続けてしまった。森友学園への土地売買は佐川氏が就任する前のことなので、売買に関して全く責任がないのに、責任を取らされて辞職し証人喚問まで受け、「理不尽だと思わないのか」との質問に、佐川氏は「文書の書き換えは理財局が行ったことなので、局長であった私の責任」と答えていた。しかし、なぜ行ったのかについては「答えられない」で押し通した。
公務員の鏡ではあるが、国民に向いた答弁ではない。公務員は時の行政を守ることが最大の使命なのだ。それは律令時代から公務にかかわる者の使命である。上の者を守るために下の者が命さえ惜しまない。それは美徳と讃えられた。ティッシュで鼻水を取りながら、それで権力は維持できても、市民や国民の利益になるのだろうかと考える。
「ハックション」と大きなクシャミが続く。もうどうにも止まらない。忖度はどこの国でもあるだろう。市長や議員に便宜を図る公務員もいるだろう。しかし公務員は全体の奉仕者であるから、誠におかしなことで、公平である建前が崩れてしまう。不公平が起きないようにするためには公務員の意識が何よりも大事だと思うけれど、それを制度として保証するには常にオープンであることだろう。
私を含めて年寄りは潔く若い人たちに任せるべきだ。いつまでも年寄りが支配していては変わらない。花粉症対策のためワインでも飲んで、今晩は早く寝よう。明日は来ないかも知れないが、それでも眠りにつくのが人の世の習慣だから。