友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

サクラを見に行く外国の若者に出会った

2018年03月25日 17時25分10秒 | Weblog

  外に出てみたら、周りのサクラが5分咲きになっていた。もちろん、樹木によって咲き方に違いがあり、まだ3分ほどしか咲いていなものや蕾の方が目立つものもある。31日の土曜日に、恒例の「桜の宴」を行うが、その頃はきっと満開だろう。私がサクラを眺めていると、8人ほどの若い集団が近づいてきた。

 その中の女の子が私に、「この辺に川がありますか?」と聞いてきた。川?何しに行くのだろうと思ったが、すぐに花見と気付いた。女の子をはじめとする若者は外国人で、サクラを見に行くに違いない。「サクラを見にいくの?」と念を押すと、「そうです」と答えるので、「この道を真っすぐにどんどん行けば、サクラが咲いている川に出られるよ。ここのサクラよりもキレイ。絶対に見る価値があるよ」と教える。

 女の子も男の子もみんな嬉しそうに「ありがとうございます」と言って頭を下げる。国を聞くのも失礼な気がして尋ねなかったが、ベトナムの子たちに違いない。どのから来たのか分からないが、みんなで「五条川の桜」を見に来たのだろう。川に出たら、川岸の道をさらに歩けば食べ物や飲み物も売っているよと教えてあげるべきだったと、彼らを見送った後でそう思った。

 外国に行っても花いっぱいの公園はある。けれど、川に沿って何百本ものサクラが両岸に植えられている場所はそんなにないだろう。しかも屋台があり、人々が車座になって飲食をする、そんな光景も珍しいと思う。そんな日本の不思議な場所を見て回ることが、きっといつか日本人を理解することにつながるだろう。

 もし、彼らが31日に、もう一度「五条川の桜」を見に来て私たちの宴を見つけなら、「どうぞ遠慮することはないから、欲しいものを食べ飲んでいいよ」と歓迎してやろうと思う。顔つきから20歳くらいと思ったが、ベトナム人も日本人同様に幼く見えるから、お酒が飲める年齢だといいのにと勝手なことを思ってしまった。

コメント
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