友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

気持ちのすれ違い

2018年09月16日 17時23分40秒 | Weblog

  私の知らない人がこのブログを読んでくれていても、いや、私の知っている人であっても、私は相手を想像することができない。「匿名でいいからコメントをください」と言っても、コメントしにくいのか滅多に来ない。一番新しいコメントでも今年の8月14日に、Unknownさんから送られてきた「1年前の記事にコメントするのもどうかと思ったけど、全部gmailね。ソフトバンクなんか使ってないよ」というものだ。

 私のところに送られてくる怪しげなメールについてのコメントである。「お金を受け取って欲しい」という女性からのメールは今も続いているが、送金代行窓口からのメールは途絶えた。ブログにしてもフェイスブックやツイッターにしても、一方通行の発信でやり取りがなければかなり寂しい。そう思ったら、恋愛と似ている気がした。自分の気持ちは大方が欲望だからよく分かるのに、たとえば好意を抱いてくれている相手に気付かない。

 好きで好きでたまらない女に男が、「抱かせてくれ」などと言えば、「何をバカなことを言うの。そんなに女が抱きたければ、お金出して抱かせる所に行けば」と女に怒鳴られるのがオチだ。女にしてみれば、「私をそんな安っぽい女だと思っているの」と腹が立ったのだろう。男はただ正直に自分の気持ちを吐露しただけなのに、気持ちが汲めずに絶交となってしまう。

 私が読んで欲しいとお願いした『さよなら オレンジ』には、男と女の恋愛は全く出てこなかったが、男が女をそして女が男をどう見ているかは描かれている。アフリカ難民の女性が、イタンジの職場監督に抱く淡い感情は恋だと私は思う。けれどふたりは自分の気持ちを現わさないし、現わすには至らないのだろう。相手を知ることで自分に気付くこともあるし、言葉を交わせばもっと理解し合えるのに。

 

コメント (3)
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