風来庵風流記

縁側で、ひなたぼっこでもしながら、あれこれ心に映るよしなしごとを、そこはかとなく書き綴ります。

鳩山新内閣

2009-09-16 23:09:35 | 時事放談
 今日、鳩山内閣が発足しました。見るからにオールスター・キャストで、鳩山さんあるいは民主党の不退転の決意が感じられます。それもそのはず、国民の多くは民主党を積極的に支持したと言うよりも、自民党への反対票を投じたわけで、国民は熱い視線を注ぐと言うよりも、冷めた目で一挙手一投足を見ているからです。しかし、何よりも初々しいのが良いですね。国民は、ややぎこちないかも知れないけれども、こうした爽やかな風が政界に吹くことを求めていたのだと、あらためて思います。そういう意味で、多くの政策転換には法案成立が必要な手前、性急な結果を求めるのは酷と言うもので、暖かく見守りたいと思います。もっとも、アメリカ大統領のように最初の100日が蜜月で勝負だとまでは言わないまでも、来年の参議院選で一つの審判がおりるわけで、悠長に構えてはいられないのが現実ではあります。
 自民党には良い薬になったことでしょう。党への助成金が減り、ハイヤーの割り当てが減り、秘書の数を維持できず、国会の控え室も移動させられる始末で、これまで当たり前だったことが当たり前でなくなることのひとつ一つに、野党への転落という現実を突きつけられたことでしょう。共産党が「建設的野党」と言っても迫力がありませんが、自民党には「建設的野党」あるいは細田幹事長が言う「堂々たる野党」として、反対のための反対を叫ぶだけの野党根性ではなく、長らく政権与党だった矜持と度量を忘れないで欲しいと思います。
 新内閣にも苦言を三つ。今日、早速、藤井財務相や亀井金融相の発言に、マーケットや業界が反応していました。これまでは自民党だけを相手に、反対のための反対を繰り返しただけの民主党でしたが、これからは自民党と言うよりも、国際社会や市場を相手にしなければなりません。心して欲しい。それから、ご存知の通り、国民が必ずしも支持したわけではない社民党と国民新党から入閣がありました。思い上がらないで欲しい。最後に、政治主導と言うのは良いですが、脱官僚とは言い過ぎで、今の世の中、官僚抜きに進むものではないでしょう。今後、答弁のペーパーを官僚が用意することはないと言いますが、民主党が暴走(迷走)しないとも限りません。むしろ優秀な官僚に気持ちよく働いてもらって、その官僚を使いこなす器量を見せて欲しいと思います。
 上の写真は、鳩ではありませんが・・・
コメント
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