勝てば官軍とはよく言ったもので、負けた自民党の凋落振りは見るに忍びないほどです。戦後日本の復興と高度成長を半世紀にわたって支えた政権与党の面影はもはやありません。
それを象徴するのが、自民党総裁選の低調ぶりです。ベテラン議員がでしゃばっている間に中堅層が育っていないのではないでしょうか。否、知らないところにいるのかも知れません。しかし、もし、首相になれない党総裁では旨みがないとか、火中の栗を拾うのを避けようと計算しているのだとすれば、やはり人材がいないのではないかと疑いたくなります。また、危機の時代には人物が現れると言われ、幕末から明治維新の日本が引き合いに出されますが、真相は、人物はいつの世にもいて、平和な時代にはその才覚を生かすまでもないだけのことなのでしょう。自民党にとって、民主党に政権を取られた今こそ、再生の第一歩を踏み出すべき時であり、党始まって以来の危機だと思うのですが、人物が現れないのだとすれば、危機を危機だと思っていないのかもしれません。
いずれにしても、これからの100日は、民主党にとって大事な時期であるとともに、自民党にとっても試練です。自民党の凋落は今に始まったことではなく、小泉改革をめぐる迷走、その後の二度の政権投げ出しと、政権担当能力の綻びは覆いようがありませんでした。それだけに厳しいとは思いますが、是非とも奮起を期待したいところです。
上の写真は、断崖絶壁の世界遺産ブルーマウンテン(シドニー郊外)。
それを象徴するのが、自民党総裁選の低調ぶりです。ベテラン議員がでしゃばっている間に中堅層が育っていないのではないでしょうか。否、知らないところにいるのかも知れません。しかし、もし、首相になれない党総裁では旨みがないとか、火中の栗を拾うのを避けようと計算しているのだとすれば、やはり人材がいないのではないかと疑いたくなります。また、危機の時代には人物が現れると言われ、幕末から明治維新の日本が引き合いに出されますが、真相は、人物はいつの世にもいて、平和な時代にはその才覚を生かすまでもないだけのことなのでしょう。自民党にとって、民主党に政権を取られた今こそ、再生の第一歩を踏み出すべき時であり、党始まって以来の危機だと思うのですが、人物が現れないのだとすれば、危機を危機だと思っていないのかもしれません。
いずれにしても、これからの100日は、民主党にとって大事な時期であるとともに、自民党にとっても試練です。自民党の凋落は今に始まったことではなく、小泉改革をめぐる迷走、その後の二度の政権投げ出しと、政権担当能力の綻びは覆いようがありませんでした。それだけに厳しいとは思いますが、是非とも奮起を期待したいところです。
上の写真は、断崖絶壁の世界遺産ブルーマウンテン(シドニー郊外)。