風来庵風流記

縁側で、ひなたぼっこでもしながら、あれこれ心に映るよしなしごとを、そこはかとなく書き綴ります。

東京マラソンへの道(6)

2013-02-05 00:19:26 | スポーツ・芸能好き
 東京マラソンまで余すところ三週間になりました。
 前回のブログでは、もはや自分はかつての若い自分ではない、50歳なりの時間感覚(つまり若い時の2~3倍余計な時間)が必要であり、脚力(つまりアウターマッスル)や心肺機能だけでなく、インナーマッスル更には肝臓などの内臓機能に至るまで、身体の全ての機能をマラソンに適応させる必要があることを戒めました・・・などとまるで悟ったような言い方ですが、要は、なかなか体質改善・肉体改造が進まないオジサン・ランナーの苛立ち、むしろ泣き言を吐露したものでした。
 それでも、週末ジョギングの距離を10キロに延ばしてかれこれ4ヶ月(途中一ヶ月ほど中断しましたが、ここ一ヶ月は毎週17キロ)、健康診断の数値に僅かながら良い兆候が表れ始めました。体重は4キロ強減り、体脂肪率は5%ポイント改善し、肉体年齢は6歳若返りました(肉体年齢が何を以て測るのか、いまだによく理解できていませんが)。家庭用ヘルスメーターについている機能ですから、絶対値のレベルが正しいかどうかは大いに疑問ですが、たとえ家庭用の放射能検知器でも定点観測して数値の変化を捉えることには役立つと、福島原発を実況検分されている大学教授が言われていましたので、多少なりとも変化が起きていることは事実だろうと思います。これは、自慢と言うより、ちょっとでも無理をした当然の結果であり、それでもまだまだ生温いという意味では、それまでの自分が如何に怠けていたか、不摂生を続けて来たかの証左でもあります。
 今回のマラソンへのチャレンジは、まさにアンチエイジングのチャレンジでもありました。今の自分に、どこまで出来るのか? 結果、50歳という年齢の壁にぶつかりましたが、少しずつですが乗り越えつつある手応えを感じています。
 こうして縷々述べて来て、あらためて感じるのは、42キロを2時間そこそこで走るのと、その倍以上の時間をかけるのとでは、「走りのレベルが全く違う」ということです。そんなの当たり前ではないか・・・まさにその通りで、要は鍛え方のポイントが違ってくるということです。高校生の頃にひたすら走っていた時には、如何に心肺能力を鍛え上げ、如何に疲労が溜まりにくい身体にするかが課題でした。そのためには、一日たりとも休むことは許されないほど緊張感を強いられたものでした。競技者として走るという意味では、別府大分マラソンで優勝した川内選手などの一流選手にも通じる感覚なのではないかと思います。ところが市民マラソン・ランナーは、そんなぎりぎりのところで鍛え上げるのではなく、もっとベーシックな、格段にスピードは落ちても長時間一定スピードで走り続けることが重要であり、そのためには、気長に基礎体力をつくることに加え、実際のレースでガス欠が起きないように、タイムリーに栄養補給することがポイントになります。この週末、24キロ走にチャレンジして、2時間を過ぎたあたりでガクッとペースが落ちたのは、エネルギーが枯渇してしまったからでしょう。その一歩手前で、上手にエネルギー補給してやる必要があるわけです。お気楽と言えばこの上なくお気楽ではあります。気長に。

(参考)過去ブログ
  東京マラソンへの道(5) http://blog.goo.ne.jp/mitakawind/d/20130114
  東京マラソンへの道(4) http://blog.goo.ne.jp/mitakawind/d/20130113
  東京マラソンへの道(3) http://blog.goo.ne.jp/mitakawind/d/20121227
  東京マラソンへの道(2) http://blog.goo.ne.jp/mitakawind/d/20121026
  東京マラソンへの道(1) http://blog.goo.ne.jp/mitakawind/d/20120928
コメント
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