風来庵風流記

縁側で、ひなたぼっこでもしながら、あれこれ心に映るよしなしごとを、そこはかとなく書き綴ります。

モヤモヤさまぁ~ず2

2013-02-16 23:40:33 | スポーツ・芸能好き
 一種のバラエティー疲れとでも言うべきでしょうか、食傷気味のテレビのバラエティー番組の中で、一つだけ何故か毎週見てしまう番組があります。日曜夜、子供たちに付き合って定番の「ちびまるこちゃん」(フジ)と「サザエさん」(同じくフジ)を見た後、いつしか「モヤモヤさまぁ~ず2」(テレビ東京)にチャネルを合わせるようになりました。
 マイナーな街には「何があるか分からずモヤモヤする」ということで、この「モヤモヤ」を解消すべく、さまぁ~ずと同局の大江麻理子アナが、毎週、街の人々と触れ合いながらブラブラする街歩きバラエティー、なんですよ(と、同番組のちょっと素っ頓狂なナレーション風に書いてみました)。2007年1月3日に放送された新春特別番組に始まり、同年4月から深夜にレギュラー化され、雌伏三年、ついに2010年4月からは日曜ゴールデンタイムに進出したのですが、「・・・2」と命名しただけで肩の力が抜けた番組キャラは相も変わりません。テレビ東京らしい、シュールとは言いませんが、如何にもマイナーで、今どきのお笑い芸人同様、内輪受け、つまり出演する自分たちだけで楽しんでしまうような際どさは存分にありますが、食事の場面では黙々と食事に専念してしまうような視聴者不在は、内輪受けを通り越して、却ってその醒めた傍若無人ぶりが新鮮で、「さまぁ~ず」の成熟した大人の安心感あるお笑いと、時としてセクハラすら笑って許させる人徳が、大江アナの浮世離れした純朴さと絶妙に掛け合って、飾りっ気のない手づくり感が、他のバラエティ番組からは明瞭に一線を引いて異彩を放ち、飽くまでテレビ東京らしいまったりとした番組づくりに踏みとどまっているように思われます。
 そんな「モヤモヤさまぁ~ず2」では掛替えのないキャラを放つ大江アナが、4月からニューヨーク出向のため、同番組を卒業することが、先週、番組内で発表されました。勿論、その前にメディアで報じられていましたが、あらためて大江アナから報告されると、三村が「大江が思っている以上に、俺、大江のこと好きだよ。それだけはわかって。泣くな!」と応えて、大江アナは号泣、それを見ていた三村も「俺も泣きそうだよ」と目をはらし・・・。その直後、ADが、ある意味ではその日の番組進行通りに刺繍を見せに割って入り、その空気を読まない行動に三人とも失笑してしまうという、まさに「モヤモヤ」らしい温かなドタバタで終わりました。
 大江アナが抜けるのは寂しい限りで、代わりについては俄かに想像できませんが、「・・・3」として相変わらずモヤモヤっと続くのでしょうか。
コメント
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