風来庵風流記

縁側で、ひなたぼっこでもしながら、あれこれ心に映るよしなしごとを、そこはかとなく書き綴ります。

イデオロギッシュな韓国

2017-07-01 17:56:29 | 時事放談
 前回に引き続き・・・韓国および韓国人は、これほど地理的に近い存在でありながら余りに異質なところがあり、ただ異質なだけではなく理不尽で付き合い切れないと思わせるものがあるので、日本人としては戸惑ってしまう。
 今朝の産経(電子版)によると、6月初めに韓国・国会の丁世均議長が来日し、大島理森衆院議長らと会談した際、無茶振りがあったようだ。弾道ミサイル発射実験を繰り返すなど北朝鮮情勢が影響し、訪韓する日本人観光客が減っていることを「よくない」と指摘し、2018年平昌冬季五輪への日本人観光客訪問を求め、「平昌五輪に日本人観光客がたくさん来るように努力してほしい。もし少なかったら、東京五輪には1人の韓国人も行かせない」と言い放ったという(複数の同席者の証言)。これって、前回ブログで触れた中国の仕打ちを、腹癒せのように日本にも及ぼしたようなもので、思わず笑みがこぼれてしまった。中国の華夷秩序の中で、韓国は自らその長男を自任し、日本のことを次男坊と見下す優越感があるという話を聞いたことがあるが、まさにその感覚が無意識のうちに剥きだしなったものだろう。さらに丁議長は、韓国の経済状態がよくないことを指摘し、「日本は景気がいいのだから、査証(ビザ)を簡素化して、韓国の若者を日本企業で引き受けてほしい」と要求したというが、開いた口が塞がらないと言うより、そこまで追い詰められているのかと、却って韓国の窮状が偲ばれる。
 次は文在寅大統領その人である。訪米前に行われたワシントン・ポストやロイター通信とのインタビューで、これまで隠忍自重してきた韓国左翼の本音の反日・親北・離米が滲み出て、本領を発揮し始めたようだ。「前政権が日本と交わした慰安婦問題合意は韓国国民に受け入れられていない。とくに犠牲者の元慰安婦たちが反対だ。問題解決のカギは日本が法的責任をとり、政府が公式の謝罪をすることだ」などと、元慰安婦の多くは既にお金を受け取ったらしいのに、合意以前の従来からの主張を繰り返す。「日本が戦争の罪を認めることを拒み、日韓間の島の不当な領有権を主張し、軍事費を増加することに懸念を抱く。日本がこうした諸点を改めれば、韓国その他のアジア諸国との関係は発展する」などと、何でも日本のせいにする厚かましさや上から目線は、華夷秩序観の深層心理が端無くも露わになったものであろう。アジア諸国などと言って笠に着て難詰するが、その実、非難するのは韓国と中国だけなのは周知の通りだ。韓国では夫婦喧嘩があったときに、自らの正当性を公道に出て世間に大声で訴えるらしいが、そんな恥も外聞もなく、大統領になっても外交の道を外すことにはお構いなしに、当事者の日本に対してではなく第三者に向かって訴えるのだから、相変わらず血は濃いものだと感心してしまう。
 それにしても、この異常なまでの執拗さはどうしたことだろうと、毎度のことながら不思議に思う。功成り名遂げて、つまり民主化し経済成長を通してそれなりに豊かになると、俄かに自信が芽生え、自意識が過剰に、ナショナリズムがねちっこく、発揚しているのだろうか。華夷秩序観というイデオロギーに囚われた彼らは、歴史的現実を直視することが出来ず、歴史をファンタジーへと昇華し、民族の誇りを取り戻すことに躍起になっているように見える。「事実」ではなくとも、彼らが何としても「信じたいこと」だから、その主張は執拗だ。イデオロギーに囚われた彼らには、相手の民族の誇りを傷つけることも目に入らない。厄介な隣人である。厄介だからと言って遠ざけると、ますます図に乗ってしまう、面倒な隣人でもある。面倒で、分かる人には分かるさと高を括っていても、正すべきはいちいちタイムリーに反論しておかなければ、いつしか(従軍慰安婦20万人とか南京大虐殺30万人といった)ウソも本当を装って世間に流布してしまう。
コメント
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