一度は出てみたい大会だ。昨日、行われた第45回大会の参加者2万6千人中、日本人が実に1万2千人も占めたらしい。JALホノルル・マラソンと銘打つ、日航がスポンサーの大会とはいえ、この比率は尋常ではなく(笑)、いざ参加するとなれば怖気づいてしまうほどだ(苦笑)。そして完走者の中には真央ちゃんもいた。
記事のタイトルにいきなり真央ちゃんの記録は4時間34分13秒とあって、私が20年前に初マラソンに挑戦したときとほぼ同タイムなのが意味もなく嬉しかったのだが、記事を読み進める内に様子が違うことに気がついた。フィニッシュのときの満面の笑みが眩しい。当時の私はと言えば、若さをいいことにロクに練習せず、今思えば無謀と思えるほど無防備に参加し、腿はガチガチ、膝はガクガク、ホウホウの体でフィニッシュして、もう走らなくていいんだという安堵感で、笑顔どころではなかったのだ。それだけ真央ちゃんは余裕をもって走っていたということであり、身体能力の違いを見せつけられたわけだが、そんなことは百も承知だ。それよりも、マラソンを完走するのは達成感があってこんなに楽しいことなのだというところを見せつけられて、ちょっとショックだった。
フィギュアスケートの世界で長い間、第一線で活躍してきて、常に勝利を期待され続けた緊張感から、一転、解放されて、伸び伸びと走ったことだろう。何の心のわだかまりもなく、身体を動かすことの喜びを、全身で感じていたに違いない。実際、現役の頃の真央ちゃんは、ギスギスと鉛筆のようにか細く感じていたものだが、案外、肩幅も足腰もしっかりしていて(笑)、スケートを止めてからちょっと太ったのだろう、アスリートとして惚れ惚れとするような体形をしている。そんな体形にどこかしら心の余裕を感じさせて、見ているこちら側も楽しくなる。
真央ちゃんの天真爛漫なところもまた、そうさせるのだろう。走ることの原点となる、のびのびと身体を動かすことの喜びを思い出させてくれる、稀有な人だと、ふと思ったのだった。
記事のタイトルにいきなり真央ちゃんの記録は4時間34分13秒とあって、私が20年前に初マラソンに挑戦したときとほぼ同タイムなのが意味もなく嬉しかったのだが、記事を読み進める内に様子が違うことに気がついた。フィニッシュのときの満面の笑みが眩しい。当時の私はと言えば、若さをいいことにロクに練習せず、今思えば無謀と思えるほど無防備に参加し、腿はガチガチ、膝はガクガク、ホウホウの体でフィニッシュして、もう走らなくていいんだという安堵感で、笑顔どころではなかったのだ。それだけ真央ちゃんは余裕をもって走っていたということであり、身体能力の違いを見せつけられたわけだが、そんなことは百も承知だ。それよりも、マラソンを完走するのは達成感があってこんなに楽しいことなのだというところを見せつけられて、ちょっとショックだった。
フィギュアスケートの世界で長い間、第一線で活躍してきて、常に勝利を期待され続けた緊張感から、一転、解放されて、伸び伸びと走ったことだろう。何の心のわだかまりもなく、身体を動かすことの喜びを、全身で感じていたに違いない。実際、現役の頃の真央ちゃんは、ギスギスと鉛筆のようにか細く感じていたものだが、案外、肩幅も足腰もしっかりしていて(笑)、スケートを止めてからちょっと太ったのだろう、アスリートとして惚れ惚れとするような体形をしている。そんな体形にどこかしら心の余裕を感じさせて、見ているこちら側も楽しくなる。
真央ちゃんの天真爛漫なところもまた、そうさせるのだろう。走ることの原点となる、のびのびと身体を動かすことの喜びを思い出させてくれる、稀有な人だと、ふと思ったのだった。