風来庵風流記

縁側で、ひなたぼっこでもしながら、あれこれ心に映るよしなしごとを、そこはかとなく書き綴ります。

また青梅への道(2)

2017-12-16 22:53:00 | スポーツ・芸能好き
 前回ブログで、ホノルル・マラソンに参加した真央ちゃんのことを書きながら、最後は他人事のように歯切れが悪かったのにはワケがある。
 今年は、シーズンに出遅れ、その後、三週間近い海外出張が入り、例年以上に身体の出来上がりが遅くて焦っているという、微妙な心理が働いている。詰まるところ加齢による体力の衰えを感じざるを得ないのだ(苦笑)。
 長距離を走るためには、単に足腰が強いだけでは駄目で、最近は、「内臓で走る」ものだという思いを強くしている。若ければ、ちょっと走り込めば10キロあたり50~55分ペースで難なく4時間を切ることが出来る。ところが50歳を過ぎて、それでもスピードを維持するためには、衰えて行くばかりの心肺機能を維持して行かなければならない。マラソンを始めるきっかけとなった米国駐在から帰国した健康診断で、肺活量は6000ccあったが、今はせいぜいその6割強のレベルしかない。息を吸うときは横隔膜を使い、吐くときは腹直筋や腹斜筋といった腹筋群を使うとされるが、加齢とともに衰え、もはや当時ほど無理がきかないし余裕もないのが現実だ。また、マラソンなどの長距離では、身体の小刻みな上下の動きに合わせて内臓も揺さぶられて疲れてしまう(と感覚的にそう思う)。若い頃は殆ど気にならなかったのは、内臓も含めてスリムで全体のバランスがとれていたために、疲れが軽かったせいだろう。齢を重ねれば内臓だって脂肪まみれで、マラソンを再開した5年前、自宅のヘルスメーターで測った内臓脂肪は13もあった(今は7~8のレベルで安定している)。ものの本によれば、体幹を鍛えること、すなわち正面の腹筋だけでなく、横っ腹の筋肉(外腹斜筋)や背筋を鍛え、内臓を取り巻く一種のコルセットを作りあげて、揺れにくい状態を作ればいい、とあるが、私に言わせれば、内臓もぎゅっと絞りこんで、スリムにした方がよい。走っているときには、ただでさえ内臓に流れる血流量が、普段は全体の40%のところ、5%にまで減ると言われる。その意味でも内臓を良い状態に保ち、機能を高めておくにこしたことはない。
 もともと週一ランナーを自称するズボラな私が、夏場の練習がきついので避けて、半年間は完全休養にしてしまっていることが、ますます体力を衰えさせる原因になっているのは分かっているが、年がら年中、走り続けるのは精神的に辛くて簡単なことではない。長距離を「内臓で走る」のは、「心との戦い」でもあるのだ・・・(苦笑)。
 そうこうしている内に12月も半ばを過ぎてしまった。今週、通りがかった東京タワーもクリスマスの装い(上の写真)。
コメント
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