「ひかり289号」と言った方が、私の年代にはちょっと胸が疼く響きがあるのだが・・・ご存知、シンデレラ・エクスプレス。JR東海のTVコマーシャル第一作(1987年)では「ひかり」が、第二作(1992年)では「のぞみ」が、東京で束の間の週末を過ごした恋人たちが別れる(♂が帰る)シーンに、日曜夜の下り新幹線・最終として使われた。前々々回に続いて古いYouTubeネタで恐縮なのだが、ユーミンの「シンデレラ・エクスプレス」(ユーミン・オリジナル)には東京駅21時18分発「のぞみ303号」と横山めぐみさんが登場し、まあ音の記憶とは不思議なもので、メロディーを聞いているとすっかり四半世紀前にタイム・スリップして、前々々回のブログにも書いたように、都会の駅に電車(新幹線)という舞台装置が揃って、なんだかこちらも(別に経験したこともないのに)切ない気持ちになる(苦笑)
言わばユーミンのプロモーション・ビデオなわけだが、ユーミンと言えば、私にとっては泣く子も黙る・・・思わず手を合わせて拝みたくなる神様・仏様。お世辞にも唄は上手くない。くぐもった何とも言えない粘着質の声音は、しかしユーミン・ワールド全開で、余人を以て代え難い。
走馬灯のように思い出す情景がいくつかある。学生時代、大学には寄りつかずに京都の街中を友人たちとアテもなくふらふら遊び回って、深夜の1時とか2時に大阪の自宅を目指して一人、国道171号線をぶっ飛ばす車の中でユーミンを聞いた無為な日々。社会人になりたての頃、横浜の独身寮という地の利もあって、週末、ミーハーなことに友人と葉山や逗子あたりの喫茶店めぐりをした車の中で聞いたのもユーミン(やサザン)で、海が照り返す柔らかな陽射しが懐かしく、寄せる波の音が聞こえるようだ。アルバム「MISSLIM」収録の「海を見ていた午後」にあるように、ソーダ水の中を貨物船が通るのか試しに行った(笑)山手のカフェ「ドルフィン」は今でもあるのだろうか。そして何故か東神奈川の波止場近くのバー「スター・ダスト」は、車で行ったわけではないので車に流れるユーミンというわけでもないのに、本牧のバーにしても、この手のちょっとアメリカンで(実際に米軍基地に隣接していた)退廃的な雰囲気が漂う場末のバーにしても、なんとなくユーミンのアニュイな音色がよく似合う。もうひとつオマケに、寒い冬の鎌倉で温まった、レトロな喫茶店「ミルクホール」も、ユーミンとは関係ないのだが、要はあの頃はユーミンの音楽にどっぷり浸かっていたということか・・・。
シンデレラ・エクスプレスの話に戻ると、まさにシンデレラの魔法が解ける午前0時に見立てて、新幹線の営業運行も0時で終了するようにダイヤが組まれていたのだそうだ(つまり「のぞみ」では東京~新大阪の所要時間が2時間42分に短縮したから、「ひかり」21時発が繰り下がって「のぞみ」21時18分発になったようだ)。くどくどと書いて来たが、要はこのシンデレラ・エクスプレスは憧れだったということを白状しなければならない(笑) 就職するに際し大阪から上京したので、方向は逆なんだけど。いやあユーミンってやっぱり最高・・・!
ガラスに浮かんだ街の灯に
溶けてついてゆきたい
ため息ついて ドアが閉まる
何も言わなくていい 力を下さい
距離に負けぬよう・・・
https://www.youtube.com/watch?v=GcIrTD09MUA
上の写真は、東京駅じゃなく、間もなく京都という地点ですが・・・
言わばユーミンのプロモーション・ビデオなわけだが、ユーミンと言えば、私にとっては泣く子も黙る・・・思わず手を合わせて拝みたくなる神様・仏様。お世辞にも唄は上手くない。くぐもった何とも言えない粘着質の声音は、しかしユーミン・ワールド全開で、余人を以て代え難い。
走馬灯のように思い出す情景がいくつかある。学生時代、大学には寄りつかずに京都の街中を友人たちとアテもなくふらふら遊び回って、深夜の1時とか2時に大阪の自宅を目指して一人、国道171号線をぶっ飛ばす車の中でユーミンを聞いた無為な日々。社会人になりたての頃、横浜の独身寮という地の利もあって、週末、ミーハーなことに友人と葉山や逗子あたりの喫茶店めぐりをした車の中で聞いたのもユーミン(やサザン)で、海が照り返す柔らかな陽射しが懐かしく、寄せる波の音が聞こえるようだ。アルバム「MISSLIM」収録の「海を見ていた午後」にあるように、ソーダ水の中を貨物船が通るのか試しに行った(笑)山手のカフェ「ドルフィン」は今でもあるのだろうか。そして何故か東神奈川の波止場近くのバー「スター・ダスト」は、車で行ったわけではないので車に流れるユーミンというわけでもないのに、本牧のバーにしても、この手のちょっとアメリカンで(実際に米軍基地に隣接していた)退廃的な雰囲気が漂う場末のバーにしても、なんとなくユーミンのアニュイな音色がよく似合う。もうひとつオマケに、寒い冬の鎌倉で温まった、レトロな喫茶店「ミルクホール」も、ユーミンとは関係ないのだが、要はあの頃はユーミンの音楽にどっぷり浸かっていたということか・・・。
シンデレラ・エクスプレスの話に戻ると、まさにシンデレラの魔法が解ける午前0時に見立てて、新幹線の営業運行も0時で終了するようにダイヤが組まれていたのだそうだ(つまり「のぞみ」では東京~新大阪の所要時間が2時間42分に短縮したから、「ひかり」21時発が繰り下がって「のぞみ」21時18分発になったようだ)。くどくどと書いて来たが、要はこのシンデレラ・エクスプレスは憧れだったということを白状しなければならない(笑) 就職するに際し大阪から上京したので、方向は逆なんだけど。いやあユーミンってやっぱり最高・・・!
ガラスに浮かんだ街の灯に
溶けてついてゆきたい
ため息ついて ドアが閉まる
何も言わなくていい 力を下さい
距離に負けぬよう・・・
https://www.youtube.com/watch?v=GcIrTD09MUA
上の写真は、東京駅じゃなく、間もなく京都という地点ですが・・・