小惑星探査機「はやぶさ2」が持ち帰った小惑星「りゅうぐう」の砂などの分析結果が10日公開され、日経は、佐々木朗希の完全試合に擬えて、「はやぶさ2『完全試合』達成 宇宙ビジネス、先行の好機」と報じた(*)。前回ブログの「科学技術立国」に関わるニュースで、喜ばしい(笑)。
記事によると、はやぶさ2は「技術面でりゅうぐうの表面や地下の物質を採取して地球に持ち帰るなど5項目」、「科学面では小惑星の構造や形成過程、地球や生命のもとになる物質についての成果をあげるなど6項目の目標」を設定し、今回、科学面でサンプル分析から新たな知見を得たことで、全ての目標を見事にクリアした(=完全試合)という。
さらに記事は、次のようにも述べる。「はやぶさ2が技術・科学の両面ですべての目標を達成したことは技術の成熟度や科学研究の水準の高さを証明、宇宙開発で日本の存在感を示した。」 全く異論はない。
近隣には、意味もなく「国格」を気にする国があって、むやみやたらに絡んで欲しくない(笑)ものだし、本来、宇宙は新たなフロンティアで、ロマンに充ち満ちているものなのに、露骨に軍事利用を進める国があって、しかも他人の科学・技術を盗んでまでも自らの威信にこだわる様子は、清少納言も草葉の陰で「いと、あさまし」などと呆れているに違いない(笑)。日本は、粛々と自らのアジェンダをこなしていくのみ、である。
(*) https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCD08AL9008062022000000/