金曜日に国連・安全保障理事会は、韓国の哨戒艦沈没事件を「遺憾」とする議長声明を採択しました。拘束力が強い決議ではなく、議長声明に格下げされた上、北朝鮮を名指しで非難することを避け、更にご丁寧に北朝鮮が事件に無関係と主張することにも言及して、北朝鮮の外交代表に「外交的勝利」と言わしめたほどの、迫力のなさでした。まさに国連の、さらに安保理の実効性を奪っている、常任理事国の拒否権あるいは拒否権をちらつかせた交渉力を見せつけられた思いです。それほどに拒否権は絶大な威力を持ちます。かつて国連改革が議論された時にも、60年を経てなお戦勝国の地位を固定する安保理の、常任理事国が固執して手放そうとしない拒否権にだけは、切り込めませんでした。
昨夏の衆院選でも発揮されたのが、当時の野党・民主党に対する支持ではなく、むしろ当時の与党・自民党政権に突きつけられた拒否権だったと言えます。そして今日の参院選は、やはり与党・民主党政権に対する信任投票のような趣きです。衆・参両院で、民主党の単独過半数を許すのか、あるいは参議院では連立過半数に留めるのか、それとも連立でも過半数割れに追い込み、新たな再編を促すのか、ねじれ国会によって政策本位の連携を求めるのか、今後の国会運営に影響を与える重大な意味合いを持ちます。
今日の東京方面は朝から雨がちの曇り空。晴れだと遠出したり、雨なら引き篭もり、投票率は落ちるでしょうが、今日はどうでしょうか。昨今の政治状況を反映し、広がる無党派層が、今回、どのような判断を下すのか、開票結果が楽しみです。
昨夏の衆院選でも発揮されたのが、当時の野党・民主党に対する支持ではなく、むしろ当時の与党・自民党政権に突きつけられた拒否権だったと言えます。そして今日の参院選は、やはり与党・民主党政権に対する信任投票のような趣きです。衆・参両院で、民主党の単独過半数を許すのか、あるいは参議院では連立過半数に留めるのか、それとも連立でも過半数割れに追い込み、新たな再編を促すのか、ねじれ国会によって政策本位の連携を求めるのか、今後の国会運営に影響を与える重大な意味合いを持ちます。
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