かーちゃんはつらいよ

施設入所した18歳そうちゃん(自閉症、最重度知的障害、強度行動障害、てんかん)のかーちゃんが書く雑記。

豆まき

2011年02月04日 21時28分47秒 | みゆみゆとの生活
昨日は節分でした。
夕食の後に、豆まきをすることに。

庭に出て、「鬼はーそと!」とやろうとしたら。
物を投げるのは大得意なはずのそうちゃんが、来ない。

「そうちゃん、豆まきしようよ。」
と誘ったら、
「しなーい!まめまき、しなーい!」
まさかの拒否。
しかも顔を真っ赤にして、泣き出さんばかりの、完全拒否でした。

保育園の豆まきがよほど強烈だったのでしょうか…。
どうやら、かなりリアルな鬼だったらしいのですが。

いずれにしても、こういう大きな反応をしてくれると、それを利用したくなるものでして。

お風呂から勝手に出ていこうとした時に、
「鬼呼ぶよ!」
…反応なし。
「まめまきしよっか。」おっ。戻ってきた。

というわけで、鬼が怖いわけではなく、豆まきそのものが嫌、と発覚。
みゆみゆが、鬼のお面をかぶったのを見て、そうちゃん、動揺しながら「着なーい」と言ってそのお面を取ろうとしていました。
思えば、そうちゃんは、人の顔についているものを取り上げようとすることがよくある。
メガネとか、マスクとか。
ニコニコ笑いながらするから、いたずらかな?と思っていましたが、
余分なものが顔についていることが、単純に気になるだけでなく、不思議だったり不安になったりもするのかも。

そうちゃんにとって、見慣れた人が一斉にお面をつけ、
なんか大声で呪文(鬼は外、福は内!のこと)を唱えて、
豆粒をバラバラ投げまくる、この行事、
…恐怖かも。

よく、発達障害の人を、文化や言語の違う外国に突然行った人に例えることがあります。
ただでさえ不安で、自分なりにわかることを探してコミュニケーションを取ろうとする毎日。そんな中で、イレギュラーな行事は最も苦手な日。
そりゃそうだ。
私がいきなり知らないアフリカの国に行って、急にお面かぶった人達に豆投げつけられたら…
泣くと思う。

それでも。
そうちゃんが、地元の文化の中で、信頼できる人に囲まれて、
季節の行事を楽しめればどんなにいいだろう。
今年は、先生に顔をつけて抱っこされてたみたいだけど、
来年は、見学くらいは横目でできるかな?

そうちゃんにとっては、今年ここまで怖がれたということが、一つの成長だと思う。
状況が、以前より、自分と関連付けて見えてきているのではないかと。

「豆まきしない!!」
全身で自己主張できた、半ベソのそうちゃんを、ギュッと抱きしめたくなりました。