かーちゃんはつらいよ

施設入所した18歳そうちゃん(自閉症、最重度知的障害、強度行動障害、てんかん)のかーちゃんが書く雑記。

面会時のそうちゃんの様子

2014年01月24日 23時12分25秒 | みゆみゆとの生活
病院がいかに遠かったか、という話だけ書いて、そうちゃんの様子を書いていなかったことに気づいた。
ので、ご報告です。

いつものように、デザートを一つ持って、面会室に入りました。
この日のデザートは「いちごプリン」。
そうちゃんは、前回のことを覚えていたようで、袋を見るなり「ぶどうのゼリーください」と言っておりました。
でも食べ始めれば、いちごプリンも大好き。
「ては おひざー」「さいしょは そうちゃん」
と、一生懸命に、くれくれとアピールしていました。

プリンを食べ終わると、この前の外泊のことを思い出したらしく、
「Kくんち いくよー?」とひたすら言い始め、私の手を引っ張ったりしました。
つまりこれは、「家に帰りたい」の意味です。

しばらくその言葉につき合ってから、「来週になったらおうちに帰れるよ」と伝えてみたら、遠い目をして長い時間考えた後、私の膝に座っておとなしくなりました。
「来週」の概念がそうちゃんにわかるはずはないのだけど。
でもなんか通じたものがあったのかも。
その一瞬だけ、そうちゃんの目つきが、まるで何もかもわかっているかのような悟りの表情に見えました。錯覚なんだけどね。

その後私の膝を揺すって、「♪おうまはみんな」の遊びをしました。

♪おんまはみんな ぱっぱかはしる
 ぱっぱかはしる ぱっぱかはしる
 おんまはみんな ぱっぱかはしる
 おもしろーいねっ どっすーん

どっすーんで、膝から落とすフリをします。
そうちゃん、ゲラゲラ笑ってくれました。

ありがとう、そうちゃん。
最高の笑顔を見せてくれて。

ほんの20分間の、短い時間だったけど、
我が子のぬくもりを感じて、一緒に笑って、かわいい声を聞けて。
ありがとうって、何度でも言いたくなる、大切な時間を過ごせました。
このまま連れて帰りたい、と思ってしまうくらいだったけど、
いつもの通りあっさりと、
そうちゃんは「おかあさん バイバイ」と言って、病棟の向こうに消えていきました。

次に会えるのは、2月1、2日の外泊です。
あ、結構すぐだ。うれしいな。