かーちゃんはつらいよ

施設入所した18歳そうちゃん(自閉症、最重度知的障害、強度行動障害、てんかん)のかーちゃんが書く雑記。

お城をバックに

2018年10月13日 21時18分43秒 | みゆみゆとの生活
お城前の広場で開催された、チャリティー音楽祭。
合唱団で、出演しました。
雨が降らなくてホントによかった。

出演時間がまさかの25分繰り上げで、
バタバタ。バタバタ。
出演者全員そろってないけど始まる。
ギターもピアノもアンプにつながってないけど、ノープランでマイクを持つ。
団紹介しゃべったのも何を話したかよく覚えてない・・・。
リハーサルがなかったのでマイク調整がうまくいかず、
伴奏と歌声のバランスがあまり良くなかった。
まぁ、いろいろありました

でも、私たちの合唱団はすごい。
気付いたらみんながいつもの視線で私を見て、待ってる。
「指揮者さん、歌おうよ」っていう目で。
その目に励まされるように、指揮を振り出しました。

40名の仲間たちと一緒に歌い出したら、いつも通り、楽しかった。
近所のグループホームの入所者さんも同じお花を胸につけて、一緒に歌ってくれました。

そして、お客さんからたくさんの拍手をもらったよ
出演者全員、ちょっぴり誇らしい気持ちになりました。
This is me. これが私。

そうちゃんは、始まる前に「この子をよろしく」と誰かに託したら、最後までそこにいました。すばらしい。
歌とは関係ない何かの単語を時々叫んでいたけど、誰もとがめる人はいない。
「参加できてたね。頑張ってた。」って、あとでみんなに褒めてもらっていました。
よかったね、そうちゃん。
シアワセだね
そこにいるだけで、いいんだよ。
それはそうちゃんだけじゃなくて。みんな。



いい日になりました。

同じ時間、大きなホールで歌ったみゆみゆも充実感いっぱいで帰ってきた。



お互いの写真を見せっこして、
「同じだよね」と話した。
お客さんが、その人の時間を今この音楽を聴くことに使ってくれている。
そしたら演奏する者は、全力を出さなきゃ。
持っているもの、思いを、誠実に相手に届ける。
そのことに関しては、5階席まで満席のホールだろうが、ブルーシートを敷かれた野外だろうが、おんなじ。

ただ、もし私が主催者なら・・・と思う事も、今回の音楽祭ではいくつかあって。
だから、次の本番である2月の合唱団単独コンサートに向けて頑張らなきゃ、と改めて思った。
出演者もお客さんもいい時間を過ごせたと思えるように。

真摯なこころは、伝わる。
音楽に乗せれば、さらに、きっと。