かーちゃんはつらいよ

施設入所した18歳そうちゃん(自閉症、最重度知的障害、強度行動障害、てんかん)のかーちゃんが書く雑記。

他害、脱走

2024年04月15日 21時44分00秒 | みゆみゆとの生活
午前中、携帯が鳴った。
そうちゃんが通う生活介護から。
嫌な予感は的中。
パニックで他の利用者さんを蹴り、大泣きで収拾がつかないほどの大暴れをしているとのこと。
電話の向こうはそうちゃんの激しい泣き叫び声。
「行きましょうか?」「そうしてください。」
大慌てで向かう。
着いた頃には泣き腫らした目でこちらを見ていたそうちゃん。
どうやら利用者さんを蹴って怪我をさせてしまったみたい。
困り果てた職員さんが、涙目で「これ以上は厳しいです。」とギブアップ宣言。
「本人も辛いと思うけど…。わかってあげられなくてごめんね。」
いたたまれずこちらも頭を下げ、「今日は連れて帰りましょうか。」「そうしてください。」
詳細省くけど、私も辛くて涙が出た。
ここはもう無理だなと悟った。

午後、私は大事な仕事があったため、そうちゃんは急きょグループホームへ逆戻り。
快く受け入れてくれたホームに感謝。
そしてその間にあちこち電話。
生活介護は一旦やめる。
代わりをどうするか。
頭フル回転。

夕方、ホームで内科医の往診があるというので顔を出そうと思ったら、そのホームから着信。
「さっき、部屋から出て行ってしまわれたみたいです!」
行方不明。二回目。
GPSを見ると前と同じルート。
すぐに警察に電話し、「知的障害の息子がグループホームから脱走して、警察の前の道路を走ってます。」
その電話の途中に、仕事用携帯に着信。親の会で知り合ったママさん。
もしや、と出たらビンゴ。
「私、今スーパーでそうちゃんと一緒にいます!キウイ食べてました。」
おおー、ありがとう!!
警察と目と鼻の先のスーパーだ。
あいにく私は自転車だったので、警察官にスーパーに行ってもらうよう依頼。
私がスーパーに着いた時には、警察官が5人いました。
店長さんに謝ってお金を払い、そうちゃんを見守ってくれていたママさんにお礼を言う。
パトカーに乗せられていたそうちゃんは困ったような笑みで。
そうちゃん…と微笑み返したら、涙が出そうになったよ。
怪我してなくてよかった。

グループホームによると、自室の窓から逃げたらしい。
厳重にかけてあった鍵を計5か所、外したようです。
午前中のことで精神的に不安定になったかもしれませんね、と言ってもらいました。

そうちゃんをグループホームに戻し、内科の往診の先生に怪我がないことを確認してもらって。
今晩の安心のためにお買い物へビューン。
窓を無理やり開けたら音がなる防犯ブザーを買って、そうちゃんの部屋の窓に設置。あとはベッドの位置を窓から離して、カーテンは開かないように安全ピンで止めてみた。気休めだけど。
そしてその間にもあちこち電話で報告&相談。
他にも目撃して連絡くれた人がいたので、走ったルートとか色々わかった。
地域の見守りすごい。

ふう。
1日にこれだけのことがあるとさすがにキャパオーバーだ。
ちょっとした移動時間、汗みたいに涙が出た。
感情伴わないやつ。
だって頭は今後の対策や段取りでいっぱいで、感情的になる隙間がない。
ほんとは「やってらんないよ」くらいのこと言ってワンワン泣いた方がいいのかも。
けどそれするとしばらく立ち直れなさそうだから。
やらなきゃいけないことに没頭して粛々とこなし、悲しみは横に避けとく。今は。

ぐっすり眠れるといいな。
長い文章読んでくださった方ありがとうございます。
みんなみんな、ぐっすり眠りましょう。