震災3年2月20日
自由について昔から色々と考えていた時期がありました。自由と規律の関係、放縦の自由、規律の中の自由など…。最近になってどうも自由とはわがままに通じ、心を雑念から解放して、仏教でいえば業にとらわれることなく自由奔放に考えられる心の有り様をいうのだなと確信するようになりました。地位や名誉からの自由、学歴や経済力からの自由、とらわれる心からの自由ほどフレキシブルで広い空間を行き来します。そういう自由を今後は手に入れすべてに柔軟に対処できたらと想います。特に芸術の世界ではこれがないといい作品はできません。とらわれることのない心こそ永遠なるいのちにつながります。自分があって自我がない。いわゆる諸法無我の境地でしょう。新しい物を企画したり作り出していく場合はこの境地がないとできません。だから、芸術家はわがままでなければなりません。そういう心を取り戻せたらと想いますが凡人にはなかなか無理でしょうね。