震災3年9月3日
昨日、埼玉、千葉を大きな竜巻が襲った。連日、テレビをつけると、そのことで持ちきりである。また、過去の経験測が通用しない時代になったなと、つくずく思う。いわゆる気象が異常になってきたのだ。私流にいえば、世の中に異常はない。すべてが因縁果により生じているからだ。むしろ、竜巻が増えてくるのが正常なのだ。人間が勝手に地球のあるじを宣言しそう言っているだけだ。地球温暖化が進めば、必然的にそうなったまでのこと。自然とはそういうものなのだ。南からの湿った下からの気流と北からの冷えた気流が交われば気象現象として上昇気流が起こり積乱雲が発達しトルネードが起こったということだろう。
さて、私論はさておき、一般論として、こうも、異常気象が起こると安心して生活できないのが人間だろう。安定した四季があり春夏秋冬様々な行事が伝統として文化として日本の精神を作っていた時代が少しずつ、壊れ始めてきている。
いわゆる今までは、過去の経験則に頼って生活していれば安心感があったし、普通の生活が行われた。しかし、昨今の気象変化は私たちの生活にも大きく関わってくる。過去の経験則がまるで通用しない時代になったのだ。今までは、年間の気象が四季を挟んで安定していたのだ。ところが最近はこの前提が崩れてしまった。千年に1度というような事態が発生しているのだ。このようなカウントのしかたは、気象が安定しているという前提がもたらしたものだ。いわゆる、気象においてもパラダイムシフトが起こってきているのだ。
人は知識としては色々学習するが、所詮、知識は知識、日頃の生活に生きて働くには経験がもっとも大切である。知識が経験に迄高まっていなければ、いざと、いうというとき役に立たない。経験値がまるで、ゼロの出来事が最近頻発して起こって来ているのである。この時代にどう私たちは生きていったらいいのだろうか。前提が変わったのだから、それに合わせて今までの考えも変えていかなくてはならない。企業でいえば老舗の三越、三池、三菱財閥からベンチャー企業的な発想転換が必要になったのだ。
本質を見つめ因縁果がなんたるかを考える力、すべてが物理法則で成り立っていることの理解、無い物から有を生ずる企画力などが試される時代になったのだといえる。だから、過去の安定して時代だからいえる千年に一度などという確率論的な考えを捨て、今、起こっていることが一年に一度という感覚で全く新しい考えを入れていかなくてはこの時代を生きていけなくなるのだろうと思う。
昔、為替が固定され1$360円という時があった。遠い過去の思い出にすぎないが、為替はいつも同じだという考えに経済の頭は固まっていたが、今や変動相場になり、100円/$の時代になった。それも、いつ、円安円高になるのかもわからない。これは、経済上に大きなパラダイムシフトが起きた事件だろう。経済は人間の営みが深く関わっているが、気象はもっと、大きな自然現象の変化である。いつの時代でも諸行無常は真理である。