想い続けることができれば、その想いはいつか成就する

その日その日感じたことを詩、エッセイ、短歌、日記でつづります。野菜も育ててます。

命より大切なものがある?

2022年03月18日 | エッセイ
コロナ3年3月18日
 俗に一人の生命は地球よりも重いと言われていますが、ウクライナのゼレンスキー大統領の行動を目の当たりにすると、時には命よりも大事なものがあるような気がしてきます。いや、実際はそうなんだろうと思います。
 どっぷり平和に浸かっていると当たり前の命ですが、ウクライナではどうでしょう。有事のときにはそんな流暢なことは言ってられないのだと思います。それがどうやら現実のようです。日本人は平和ボケしてるのかとも思ってしまいます。
 戦後80年近く平和だった日本にもウクライナの問題はひしひしと近づいてきています。
 常日頃、平和は黙っていてもやって来るので無く、普段の国民の努力により保たれているんだなという事を、いやという程知らされた感じです。防衛力をもっともっとアップしていかなくてはなりません。こちらが戦争はしないといっても相手が攻めてくればどうしようもありません。
 先日も、津軽海峡をロシアの軍艦が武器を運んで通過したというショッキングなニュースもありました。なぜか、そこは国際海峡になっていてどこの国の船を通れるらしいですね。あらためてそのことをしりました。
 平和ボケでその中にどっぷり浸かっていると、とんでもない事が起きるんだということを日本人も常日頃自覚する必要があります。
 日本は陸続きではないですが、海を通して考え方の異なる国に囲まれています。それは、中国、ロシア、北朝鮮です。また、領土問題も北方領土、尖閣、竹島などの問題も抱えています。余程外交をうまくやらないと大変なことになってしまいます。
 まさに、平和は何もしなければ得られないとしるべきでしょう。現実は左手に外交右手が国力(経済力、武力)です。
 今回のウクライナの戦争は日本の明日の問題でもあります。ほんとに怖いです。こんなに身近に感じたことは団塊の世代と言えども朝鮮戦争以来のことではないでしょうか。また、近くに台湾の問題もあります。何か起こらなければよいのですが、心配になってきました。 
 おりしも今年は9月に日中国交正常化50周年になろうとしてます。政治体制が違うとはいえ仲良くやっていきたいですね。
 尖閣、その後の台湾問題、北方領土、まだまだ油断はなりませんね。 
 ウクライナでの現実を考えてしまうと、平和とは言うは安しですが、現実はなかなか難しいです。平和の為の戦争などというレトリックまがいの言葉までありますものね。
 現在の国家間が利害で成り立っている限り、現実は力の均衡で保たれているようです。
 もっとも理想は力のあるものがオールマイティーに道徳的に優れていればいいのですが、国連も大国の拒否権で大きな力を発揮できないでいます。今は、力のあるロシアの懐の深さに期待するよりすべはないようです。
 今となっては、NATOも、もう少し穏便にロシアを刺激しないようにした方が良かったかも分かりません。ロシアにしてみれば、NATOの東方拡大は確かに恐怖を感じるでしょう。その思いやりが大国にあれば、事態はもっと良くなっていたかもしれません。つまるところ、力のあるものが懐の深さを示して実行するのが一番かと思います。
 どうか、国際社会が利害から思いやりに変わって行って欲しいです。武力や経済の国力を超えた道徳的な素晴らしい力を持った者が世界を支配するようになって欲しいです。 
 新しい国連の仕組みの再構築の時代かもしれません。国連が新しい倫理観のもと、大きな力を発揮する仕組みとして正義の国連軍を創設するのです。
 このままでは、どこの国も防衛の為と称して核を持つような時代になってしまいます。

コメント (2)
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