朝夕の涼しさに秋がきたな、と、毎日感じている今日この頃です。山野草の美しさには毎日心を動かされます。薄紫の素朴で可憐で美しいこと、雑草の緑と相まって何ともいえない風情があります。季節は日ごとに変化していきます。だから、美しいのですね。変化があると必ずその軌跡が残ります。
昔、数学で習った軌跡の後が直線だというのを思い出しました。数字は詰まるところ、連続する線上の上に無数に存在するという考え方に接したときのこと、視野がぐっと広がりました。それから、カラスでも5つまでは数が分かるということ(十個から順に卵を取り除いていったら、残りが4個になったら親カラスが騒ぎ始めた)数学も詰まるところ哲学に入ると言うこと。これらのことと、季節の移り変わりは関連があるように思えてなりません。すべてのことはつながっているんですね。我々の生活も秋の山野草とどこかでつながっている。
あら不思議、秋分の日が近づくと、開花する彼岸花、今年もたくさん見られます。昔は、赤しかありませんでしたが、最近は園芸種ですかね。白が随所で見られるようになりました。季節を感ずる植物です。
曼珠沙華
出会い毎に
彼岸近づく
冥土の道の一里塚
露草は
取っても取っても
生えてくる
みずみずしき その青色は
青空の色に似て
今日も 日本晴れ
秋祭りの笛の音が
どこからともなく
聞こえてくる
名も知らぬ
朝顔の子は
雑草の中
誰一人 知らずして
ひっそりと咲く
時だけが流れ
色香だけが残る
かにが出てきて
こんにちは
僕もお散歩
しているよ
今日も 一日
元気でね
そんな会話が聞こえてきそうな出会いでした。
秋模様ですね。
拙宅(北海道ニセコ)の庭でも、野菊がたくさん咲いて
います。
写真も詩もすてきです。
これからも楽しみに拝見させていただきます。