先日も書きました足羽川ダム問題。
今日が「九頭竜川水系足羽川ダム建設事業の環境影響評価準備書」にたいする意見書の締め切りでした。昨夜あわてて仕上げ、朝、ダム事務所へ出向いて意見書を出してきました。
議会で質問できない分、こういう形だけでもがんばらねば、と思っています。以下、意見を掲載しました。また、みなさんのご意見もお願いします。
膨大な準備書そのものは足羽川ダム工事事務所のHP上に公開されています。関心のある方は一度のぞかれるといいでしょう。なんといっても私たちの税金、1500億円余もつかう計画なのですから。
http://www.kkr.mlit.go.jp/asuwa/public_data/h_junbisyo.html
★
環境影響評価「準備書」についての意見書
1.準備書の名称 九頭竜川水系足羽川ダム建設事業の環境影響評価準備書
2.環境影響評価準備書について環境の保全の見地からの意見
①(意見)温見断層については、最新の調査技術にもとづく調査をおこない、評価しなおすこと。
(理由)最近の原子力発電所をめぐる活断層調査でも、かつての「知見」があいついで覆されており、「文献等に記載されていないことから、予測・評価の対象とならない」との見解ではすまされないため。
②(意見)猛禽類などの「生存に適した生息地保全」が明確にしめされていないのは問題。
(理由)来年には日本で生物多様性条約第10回締約国会議(CBD・COP10)が開催される。
日本はホスト国として、それにふさわしい行動を世界に示す必要があるが、消極的環境影響評価にとどまっているのは問題ではないか。種の存続に関して重要なのは、生存に適した「生息地」が保全されることであり、積極的な取り組みが求められるため。
③(意見)大気環境などの影響で、予測時期は「影響が最大となる時期」としている。しかし、工事は長期間つづくのであり、「最大のポイント時期」だけでなく、「期間の評価」が必要。
(理由)「大は小を包括する」との論法だが、1回の大きな音よりも、何日もつづく小さな騒音の方が生態にあたえる影響は大きい場合もあるため。
④(意見)これまでのダムと形式が違う「穴あきダム」であり、従来のダムと環境影響評価調査がどう変えられたか、が不明なのは問題。
(理由)「環境にやさしい」などと言われているが、従来型のダムとの数値比較などをおこない、その立証が必要であるため。
⑤(意見)旧美山町でのダム計画と池田町での現ダム計画と、それぞれの地点での調査の期間・内容が不明瞭でありわかりやすくすべき。
(理由)「昭和60年度から約四半世紀にわたって環境影響評価に係る調査」と説明しているが、最初から両地点で調査していたのかどうかが不明確なため。
3.住所・氏名
住所 〒910-0026
福井県福井市光陽1丁目18の4
氏名 佐藤正雄
今日が「九頭竜川水系足羽川ダム建設事業の環境影響評価準備書」にたいする意見書の締め切りでした。昨夜あわてて仕上げ、朝、ダム事務所へ出向いて意見書を出してきました。
議会で質問できない分、こういう形だけでもがんばらねば、と思っています。以下、意見を掲載しました。また、みなさんのご意見もお願いします。
膨大な準備書そのものは足羽川ダム工事事務所のHP上に公開されています。関心のある方は一度のぞかれるといいでしょう。なんといっても私たちの税金、1500億円余もつかう計画なのですから。
http://www.kkr.mlit.go.jp/asuwa/public_data/h_junbisyo.html
★
環境影響評価「準備書」についての意見書
1.準備書の名称 九頭竜川水系足羽川ダム建設事業の環境影響評価準備書
2.環境影響評価準備書について環境の保全の見地からの意見
①(意見)温見断層については、最新の調査技術にもとづく調査をおこない、評価しなおすこと。
(理由)最近の原子力発電所をめぐる活断層調査でも、かつての「知見」があいついで覆されており、「文献等に記載されていないことから、予測・評価の対象とならない」との見解ではすまされないため。
②(意見)猛禽類などの「生存に適した生息地保全」が明確にしめされていないのは問題。
(理由)来年には日本で生物多様性条約第10回締約国会議(CBD・COP10)が開催される。
日本はホスト国として、それにふさわしい行動を世界に示す必要があるが、消極的環境影響評価にとどまっているのは問題ではないか。種の存続に関して重要なのは、生存に適した「生息地」が保全されることであり、積極的な取り組みが求められるため。
③(意見)大気環境などの影響で、予測時期は「影響が最大となる時期」としている。しかし、工事は長期間つづくのであり、「最大のポイント時期」だけでなく、「期間の評価」が必要。
(理由)「大は小を包括する」との論法だが、1回の大きな音よりも、何日もつづく小さな騒音の方が生態にあたえる影響は大きい場合もあるため。
④(意見)これまでのダムと形式が違う「穴あきダム」であり、従来のダムと環境影響評価調査がどう変えられたか、が不明なのは問題。
(理由)「環境にやさしい」などと言われているが、従来型のダムとの数値比較などをおこない、その立証が必要であるため。
⑤(意見)旧美山町でのダム計画と池田町での現ダム計画と、それぞれの地点での調査の期間・内容が不明瞭でありわかりやすくすべき。
(理由)「昭和60年度から約四半世紀にわたって環境影響評価に係る調査」と説明しているが、最初から両地点で調査していたのかどうかが不明確なため。
3.住所・氏名
住所 〒910-0026
福井県福井市光陽1丁目18の4
氏名 佐藤正雄