前福井県議会議員 さとう正雄 福井県政に喝!

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光州5.18

2009年05月18日 | Weblog
1980年5月18日、韓国光州では市民が軍によって虐殺されるという事件がおこった。わたしは学生だったが、このようなことが隣国でおこっていることに激しい怒りを覚えた。
   韓国では当時の軍事政権の下、戒厳令撤廃・金大中釈放など民主化をもとめる市民運動を軍事政権が弾圧した。韓国政府発表では、死者207人、負傷者2392人。一方、市民団体の調査では死者は606人にたっするという。
  これは2007年、「光州5.18」として映画化され、福井でも上映され、わたしも観た。実に素晴らしい映画だった。DVDでも再見した。
国の民主化を求めるあのようなたたかいが当時は、「内乱陰謀事件」とされた。
  その後、韓国では軍事政権が崩壊し、軍事政権に関与した大統領は勲章も剥奪されている。一方当時、死刑判決を下された金大中氏はその後、大統領もつとめている。
   日本でも、かつでの軍国主義に反対し、民主化を求めた多数の共産党員・支持者、宗教者、学者、芸術家、国民が犠牲になった。
   当時の宮本顕治のたたかいを、加藤周一は「日本人の名誉を救った」と述べた。
  さて、総選挙はちかい。いま、きたる消費税増税の財源をあてにして壮大なバラマキがおこなわれ、マスコミも「エコポイント」など大宣伝している。「争点にしない」などと報じられているが、自民も、民主も憲法9条改憲では「大連立」状態だから、争点にならないだけだ。
  日本国民の理性を証明しなくてはいけない、とつくづく思う。