前福井県議会議員 さとう正雄 福井県政に喝!

前福井県議会議員・さとう正雄の活動日誌。ご意見・情報は smmasao.sato@gmail.com までお願いします。

太田朋子・「分子進化のほぼ中立説」

2009年05月29日 | Weblog
    国立遺伝学研究所名誉教授の太田朋子氏の「分子進化のほぼ中立説」を買ったが、「科学脳」が後退しているからか難解だった。BLUE BACKSは10代頃から時々買っているが、なかでも難解の部類かな。
    なぜ買ったかというと、多分高校時代、1970年代後半だと思うが、当時発行されていた「科学朝日」という雑誌に分子進化の中立説について木村資生博士のインタビューなどが掲載されていて関心をもった。確か、その後木村先生は不幸な事故死で亡くなられたのではなかったか。

   中立説とは、「分子レベルの進化の大部分は、自然淘汰によくも悪くもない中立な突然変異が、偶然、すなわち遺伝的浮動によって集団中に広がり固定することによる、と主張する」。木村氏が説を発表したのは1960年代後半だが、「自然淘汰」説が主流の学会からは猛攻撃をうけたという。

   太田氏は、「集団が大きい時は遺伝的浮動の力が弱く、淘汰が有効に働いて、弱有害突然変異が集団から除去されるのに、小さな集団では遺伝的浮動の力が大きくなって、弱有害突然変異が中立のようになり、集団中にある程度広がることに注目した」。そして、「弱有害突然変異仮説」または「ほぼ中立説」を1970年代前半に提唱した。また、太田も厳しい批判にさらされたという。

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    太田氏は、「発現パターンの急速な進化は、・・小集団でみられる形態の急速な進化と関連しているように見える」と書いている。
    また、形態の急速な進化で、なぜ化石が欠落しているのか。について、「急速な進化が小集団で起こりやすいため」と指摘している。
 この点は、その部分の化石調査がさらにすすめば、環がみつかることを期待したい。


    木村氏が、まとまった「分子進化の中立説」を出版したのは1986年であり、当時買っている。
   おもわず太田氏の本に手が伸びたのは、高校時代・青春時代の「進化への関心」の琴線にふれたからだろう。
   圧倒的学会主流派に抗して、「説」を曲げず今日の発展へ結びつけられた学者魂に敬意を表したいと思うのです。
 
  

山口比例予定候補と演説会。じん肺ではゼネコン派が巻き返し

2009年05月29日 | Weblog
    昨日は、山口のりひさ衆院北信越国政対策委員長が来福。午前中の街頭宣伝、夜の県社会福祉センターと牧之島会館での演説会には私もご一緒させていただきました。日中の懇談は会議のため、参加できなく残念でした。
    くわしくは、山口さんのHPに紹介されています。以下、そのまま紹介します。

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     山口のりひさHPより・・・・・・午前は宣伝カーでGO! かねもと幸枝さん、佐藤正雄前県議らと3ヶ所で街頭演説。客待ちをしながら聞いていたタクシー運転手から、「バブルがはじけ、タクシーで食えなくなって派遣労働に。しかし、派遣切りで結局運転手に逆戻りしたけれど、とてもじゃないが生活できる賃金ではない」という訴えも。

    午後は、かねもとさん、西村公子市議、鈴木しょうじゅ市議らと介護施設「メイプルケア大宮」を訪ねて施設長さんと懇談。
     政府・与党が盛んに宣伝している“介護職員の報酬2万円アップ”についても、「うちでも初任給は手取りで10万円そこそこ。介護職場は本当に安い給料ですから、職員もみんな楽しみにしていたのに、いろいろ条件があって結局対象になりません」と悔しそう。
 「ご飯を無理やり口に押し込んで食べさせたり、入浴も流れ作業のようにこなしていく。分刻みで時間に追われ、お年寄りとコミュニケーションもとれないため表情も失っていく。そんな介護はやりたくありません。人件費がかさんだり、コストがかかっても利用者本位の良い介護がしたい」と若い施設長さん。こうした現場のみなさんの苦労や思いがまったく反映されていない、厚労省の「見直し」や「対策」に腹が立ちました。

    続いて、名津井牧場を訪ねて酪農家の話をうかがいました。福井市内でも酪農家は激減し、いまやたったの3軒。エサ代の高騰も続き、本来なら130円(1リットル)くらいもらわないとやっていけないのに、実際の乳価は100円ちょっとだそうです。牛乳・乳製品の国内自給率は66%ですが、こうした深刻な酪農経営の実態を放置しておいて自給率の向上なんてありえません。やはり、価格・所得保障の充実は待ったなしです。
    酪農が好きで、酪農に誇りを持っている牧場主さんの思いに触れることができ、こちらが励まされるようでした。お話しを聞いた後は、名津井牧場のしぼりたての牛乳や乳製品を直売しているアンテナショップ「ふぁーむ さるーと」へ。ソフトクリームは、どちらかと言えば苦手な部類ですが、その味の濃さ、美味しさは“絶品”でした。「福井でこんなに美味しいソフトが食べれるなんて!」と鈴木市議も興奮気味でした。

    夜は市内で演説会。かねもとさん、佐藤さん、西村さん、鈴木さんと入れ替わりながら、30分間の演説を連続して2ヶ所で。けっこうこたえました。
 終了後、福井を後にして10時少し前に金沢着。ビジネスホテルのサウナとビールでリフレッシュ。フーッ! 生き返りましたぁ!

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   山口さん、広い北信越地域での連日の活動ほんとうにお疲れ様です。


   さて、今日は午前中は党の打ち合わせ会議、そのあと、Mさんや、Iさんとともにしんぶん「赤旗」を広げる活動。「赤旗新聞ですね、読ませてもらいますよ」「いま職場も本当に大変です」など対話しながら、5名の方に読んでいただけることになりました。嬉しい!

    夕方には、福井県社会保障推進協議会の会議。介護保険の「改定」の中身を学習した後、この間の自治体交渉の到達点などをだしあい、今後の運動方向などを議論しました。わたしからも、先日の厚生労働省交渉の内容や、この間明らかになった行政による税金取立て手法の問題などを報告しました。

    夜は、じん肺支援の会合。今回裁判をおこしてたたかっていらっしゃる方々の支援組織の総会準備などを協議しました。
    基金創設をもとめる運動には、県内では、自民党の稲田、山本、高木の各衆議院議員と国民新党の糸川議員が賛同しているとのこと。しかし、自民党内では基金への拠出をしぶるゼネコン派の巻き返しが激しい、とのことで公明党のPTはできているが、自民党のPTはできていない。
もちろん共産党の国会議員は全員が賛同署名をしています。

   社会保障の分野でも、じん肺救済の分野でもいっそうの国民運動と、財界派を打ち破る国会議員を増やさなくては、と痛感しました。