前福井県議会議員 さとう正雄 福井県政に喝!

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福井県議会議長の品格

2009年05月17日 | Weblog
   共同作業所のみなさんのニュースである「きょうされんふくいニュース」が届けられた。きょうされんの機関誌をとっているからだ。
しかし、今度のニュースには重大なことが・・・・県議会との関係で・・・・書かれていた。

     それは、今年の2月17日に県議会に「障害者自立支援法の制度見直しを求める意見書提出に関する陳情書」を提出した時のことだという。
    陳情は、福井県知的障害者福祉協会、福井県社会就労センター協議会、福井県身体障害者援護施設連絡協議会、福井県精神障害者福祉サービス事業所連絡協議会、きょうされん福井支部の5団体がおこなった。
   この席で山岸猛夫議長が、「きょうされんはこれまでこういうものは共産党と一緒にやってきた。それが共産党の議員がいなくなったら5団体と一緒にさせてもらうようになったのか・・・・」と、とても公の席の議長発言としては不適切な発言をおこなったという。
   きょうされんはこれまでも各会派に要請をしており、まったく事実に反する、として「何を根拠にされたのか」と質問書をだした。

   それに対して、議長ではなく、議会事務局の職員から「他の団体と勘違いをしていて、どうも間違ったようだ。そのように申しているので、よろしくお願いしたい」と電話があった。「他の団体と勘違いをしていて」とはどの団体と勘違いしていたのか、いずれにしても失礼な対応である。

   当然、きょうされん側は「議長から直接説明を」と要求。山岸議長からは、最終的に「先日の発言は撤回します。他の団体の皆さんにも誤解を与えるような発言をしたことは大変申し訳なかった」、との事実上のお詫びがあったという。
   3月議会では陳情書は採択されている。


             ★

    国会と違って、なぜか福井の県議会議長はほぼ1年交代でころころ替わる。議会事務局は、「議長の品格」という本を準備しておく必要があるのではないか。
    ところで、私が議員の時には、どの会派の議員が紹介議員の請願・陳情であろうと、請願・陳情の内容にもとづいて賛否を判断した。
    しかし、とくに自民党系会派は、たとえば農業関係の請願でもJA関係のものには賛成するが、同趣旨でも農民団体のものには反対する、などの対応がみられた。福祉関係の請願でも同様だった。これは、結局のところ、「政策判断」ではなく、「党略判断」といえるものであった。
地方議会がこのようなレベルだから、「地方分権」にしろ、農業分野にしろ、福祉分野にしろ、国に押されっぱなしになるのである。
    このような議会の改革こそ必要だろう。