前福井県議会議員 さとう正雄 福井県政に喝!

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原発問題と日本共産党、大飯原発を停止して徹底調査を。ダムと森林保水力

2012年11月19日 | Weblog
   昨日も、総選挙準備作業や会議、後援会のみなさんとの街頭宣伝などでした。街頭宣伝は、小雨降る寒い日でしたが、あたたかいご声援を各地でいただきました。ありがとうございます。

   対話のなかで、「共産党は原発反対はいっかんしていないのでは」と聞かれました。
概略を紹介しますと、おおもとの原子力基本法に国会で反対したのは共産党だけです。福井県で川西地域に原発計画がもちあがった時にたたかったのも共産党や平和委員会の先輩のみなさんでした。このように、スタート時点から明確な反対を主張しています。
  なによりこの原発集中の福井で、中川、栗田、西川の歴代原発推進県政を批判し、知事選でも県議会でもたたかってきたのは共産党だけです。他党は原発推進知事を知事選などでも応援してきました。
  政策のうえでは、「期限を定めてゼロに」との提案を、福島の現状、国民のみなさんとのたたかいのうえにたって「原発即時ゼロに」と発展させました。
  今度の総選挙は、原発継続・推進の民主・自民など VS  唯一、原発即時ゼロめざす日本共産党、の構図です。ガンバリマス。


   大飯原発の活断層問題を調査した専門家が規制委員会の手法を批判しています。「大飯原発を止めて、徹底調査を」の主張は当然でしょう。

   以下、報道です。

■読売・・・・関西電力大飯原子力発電所(福井県)敷地内の破砕帯(断層)が活断層と指摘されている問題で、原子力規制委員会の現地調査団に加わった2人の専門家が17日、京都府宇治市で開かれた日本活断層学会で、規制委を批判した。

今月2日の現地調査には、島崎邦彦・委員長代理(66)に加え、岡田篤正・立命館大教授(70)、渡辺満久・東洋大教授(56)ら計5人が参加した。

岡田教授は、この日の講演で、
「1日で5か所も調査した。過酷な調査だった」と振り返り、「時間が足りず、性急な判断を求められた」と、規制委の手法を批判した。

一方、渡辺教授は、
規制委が現地調査後に関電に指示した追加調査が、原発を動かしたまま、原発施設の直下ではない場所で行われる点について、
「原発が動いていたらきちんとした調査はできない。追加調査をするなら、まずは原子炉を止めるべきだ」と批判した。発表後、報道陣に語った。・・・・・・・


        ★

  福井県でも足羽川ダム計画が消費税増税とともにすすめられようとしています。
しかし、そもそも1000億円~1500億円もかける巨大ダムが足羽川の改修がおわった今、必要なのか。


今回あきらかになった、「森林の保水力は効果を発揮しないという国交省の従来の見解を覆す結果」もふまえて、総合的な検証がひきつづき求められるのではないでしょうか。

 以下、報道です。

■東京・・・・・大雨時の河川流出量 森林回復で4割減 八ッ場建設に影響も

森林機能が回復した土壌は、はげ山が目立つ荒廃した時期に比べ、大雨が川に流れ出す量を三~四割程度も減らすことが、東京大学演習林・生態水文学研究所(愛知県瀬戸市)の研究で分かった。森林が雨水を浸透させて洪水を和らげる「緑のダム」効果が、実際の観測値を基に実証されたのは珍しい。 

 国土交通省は森林の保水力を十分反映させずに、今後想定される最大洪水の規模を計算し、利根川上流域の八ッ場(やんば)ダム(群馬県長野原町)建設の根拠としている。専門家は「想定洪水の規模は過大で見直すべきだ」と指摘している。

 同研究所の五名(ごみょう)美江特任研究員と蔵治光一郎准教授によると、演習林内の丘陵地(約十四ヘクタール)では降雨量と、降った雨が川に流れ出す直接流出量を観測してきた。これまでの記録から、木々の乱伐で三割近くが裸地だった一九三五~四六年の荒廃期と、森林面積が九割以上回復し、土壌の再生が進む二〇〇〇~一一年の各十二年間で、総雨量六〇ミリ以上のデータを比べた。

 このうち一時間当たりの雨量がピーク時で三〇ミリ以上の強い雨の場合、荒廃期よりも森林回復期の方が雨の流出量が大幅に減少。総雨量が二〇〇ミリで38・3%減り、倍の四〇〇ミリでも25・6%減少していた。保水力の差を見ると、四〇〇ミリで七一・三ミリもあった。

 蔵治准教授は「大雨では森林の保水力は効果を発揮しないという国交省の従来の見解を覆す結果が出た。今後は森林政策と治水計画を融合していくことが望ましい」と語る。

 八ッ場ダムの是非などを検証している「利根川・江戸川有識者会議」委員の関良基・拓殖大准教授は「利根川流域で最も被害が出た一九四七年のカスリーン台風洪水時、上流域ははげ山も多かったが、現在、森林は回復し、土壌が発達している。計算をやり直せば八ッ場ダムが不要になるはずだ」と話した。・・・・・