前福井県議会議員 さとう正雄 福井県政に喝!

前福井県議会議員・さとう正雄の活動日誌。ご意見・情報は smmasao.sato@gmail.com までお願いします。

山田かずおさんとの街頭宣伝。新幹線問題で県庁と懇談会。ゆきんこ共同保育の会総会。

2013年06月01日 | Weblog
 昨日は、朝は鈴木市議や民医連後援会のみなさんとの宣伝行動、その後、山田かずお参院予定候補とともに市内を街頭演説してまわりました。激励もあり、妨害もあり、いよいよ選挙近しです。

 午後は、北陸新幹線福井延伸と在来線を考える会のみなさんと新幹線建設推進課との懇談に参加しました。フリーゲージトレイン問題や列車運行の計画、各駅の計画、第三セクター計画などについて突っ込んだ質疑応答、意見交換をおこないました。
さまざまな課題、問題点も浮かび上がり、これからが正念場です。

 夜は地元のゆきんこ共同保育園の共同保育の会総会でご挨拶。子育て中のパパママの熱気むんむんです。なんと、コーヒーとアップルパイまでいただきました。おいしい!
西村市議、山田候補も挨拶しました。鈴木市議は当事者で参加です。山田さんは、自らの子育てとゆきんこ保育園の思い出を語り、盛んな笑いと拍手をうけてましたね。
 
 先日、青年運動時代の仲間とフェイスブックでつながったら、その方が愛媛の方で名産品を紹介されてました。さっそく、河内晩柑を注文、送料込み1箱2000円ですからお得です。昨日とどきました。
 この品種は愛媛と熊本で生産量の99%とか。産地が限られる貴重なかんきつ類。
見栄えはあまりよくありませんが、味はgood!


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 生活保護法改悪が衆院で自民、民主、公明、みんな、などによって強行されました。先日の大阪での若いお母さんと子どもさんの事件もありましたが、いまでも餓死者が増え続けている国が日本なのです。なぜ、セーフティネットを奪うようなことをするのか、怒りを禁じえません。
 今朝の新聞各紙は、まったくこの問題を記事にしていないか、記事が掲載されていてもこういう視点で取り上げていません。なんということでしょうか。

 日本共産党の高橋衆議院議員が怒りの反対討論をおこないました。

●子どもの貧困対策はもちろん賛成ですし、それ自体十分な審議をするべきです。まして、本日午前参考人からの意見を受けながら午後には採決するというのはあまりに不誠実な対応であり、強く抗議をしたいと思います。
 生活保護法は「日本国憲法第25条に規定する理念に基づき」とうたっており、「保障される最低限度の生活は、健康で文化的な生活水準を維持することができるものでなければならない」と明記されています。この基本理念ならびに制度の根幹である「無差別平等の原則」「必要即応の原則」もいささかも揺るがないことは審議の中でも確認されました。字面では何ら変えていないのに、中身はこの基本理念、原則を侵すものとなっていることに怒りを禁じえません。

●  以下法案に反対する主な理由を述べます。
 まず指摘しなければならないのは、保護の申請を、申請書の提出が必要な行為と義務付けた新たな規定を設けたことです。現在でも、窓口で申請意思を示しても申請書を渡さない、あれこれと条件をつけてなかなか受理しない、といった水際作戦が行われています。時にそれが悲惨な結果を生み、申請権を侵害する違法な行為として裁判でも弾劾されてきたものです。今回の改正はこのような水際作戦を合法化するものであり許されません。四会派提出の修正案もその本質を変えるものではありません。

●  つぎに、福祉事務所の扶養義務者に対する調査権限の付与、また義務を果たしていないと判断した場合の扶養義務者に対する通知の義務づけは、保護開始の要件とされていない扶養義務の履行を事実上強いるものになります。親族間に不要な軋轢を生じさせ、親族に知られたくないからと、生活保護を受けることを断念させることにつながりかねません。
 なお、不正受給は厳正に対処していくことは当然ですが、不正受給とされる事案のほとんどは、アルバイト代の収入の申請漏れなど些細なミスによるものです。生活保護費との相殺や不正徴収金の懲罰的上乗せは、行うべきではありません。

●  生活困窮者自立支援法は、生活保護の見直しならびに扶助基準の大幅引き下げと一体のものとして提出されました。生活保護基準を下回る仕事でも「とりあえず就労」という形で、生活保護からの追い出し、あるいは水際作戦のツールになるおそれがあり、賛成できません。
 また、今年5月に採択された国連の社会権規約委員会所見が、「生活保護の申請手続きを簡素化し、かつ申請者が尊厳をもって扱われることを確保するための措置をとる」ことを締約国である日本に求めていることからも逆行するものです。

●  “人間裁判”と呼ばれた朝日訴訟から56年が経ちます。一般国民の生活水準にまで負の連鎖を生みだす生活扶助基準の切り下げは断じて許せません。基本理念の否定につながる生活保護法案は廃案とすべきことを強く求めて、討論を終わります。